SBAAサポーターが答える!

皆さんから頂いた質問に答えました!!
栗村修が答える

初めてのスポーツバイク購入~その楽しみ方~競技参加 まで

栗村修 氏 (くりむら おさむ)

一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でTV解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界にいざなう。現在はツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。

栗村 修 ブログ 【しゅ~くり~むら】
http://www.jsports.co.jp/cycle/kurimura/

【栗村さんよりコメント】

スポーツバイクを楽しむために、自転車を買った段階では、まだスタート地点には立てていません。やはり意識、ノウハウ、これが伴わないといけません。これらをいち早く探して、身に着けて欲しいです。正しく簡潔にアドバイスをしてくれる人を探してみてください。また短時間で確実な第一歩、スタート地点に立つためにはSBAAプラスのショップに行って、日常点検などの知識を得るのも一つの手段です。本当の意味でのスタート地点に立てるように、ハードとソフト、この両面を最低限しっかりと身に着けてスポーツバイクを楽しんでください。

サポーターに聞いてみた
初めてのスポーツバイク購入~その楽しみ方~競技参加まで

1.まずは栗村さんからみたスポーツバイク全般の魅力を伺いたいのですが?

栗村修

自転車は本当に魅力いっぱいなのですが、あえて上げるとなると、やはり健康でしょうか。他のスポーツと比べて、長時間、長期間にわたり運動を継続しやすいというメリットがあります。それは関節に掛かる負担が非常に少ないからです。乗り物に乗ることで、運動中に体重がサドル、ハンドル、ペダルに分散しています。一方で他のスポーツだと、体重の負担が関節などに集中し、また前後左右にかかってしまいます。自転車だと基本的なアドバイス後、セッティングがなされた自転車であれば、休憩を入れながらであれば、半日くらい走ることも可能なんですね。それが1日置きとか2日置きとかでも続けられる。継続性が非常に高いのです。そして多くのカロリーが消費されるのでダイエット効果だったり、成人病のたぐいの改善、血液の数値の改善等に結びつきます。そして長時間の有酸素運動をすることになるのです。それと旅の要素もあります。30分もあれば自転車の場合、休み休みに走ったとしてもある程度の距離を移動できます。体力がつけば100キロという距離も十分に移動可能になってきます。いろいろなコース取りのバリエーションも増えますし、その圏内には美味しいレストランや綺麗な公園もあるかもしれないし、行動範囲が拡がり、目的地も増え、行きたい場所に行くことができ、その行為自体が有酸素運動との相乗効果になります。

2.スポーツバイクを始めてみたい、購入したいと考えている方が増えてきていますが、初めての購入する時のポイントなどありますか?

栗村修

スポーツバイク全般、特にロードバイクでは幾つかのリスクがあります。まずは破損リスクです。スポーツバイクは繊細な機材なので、転び方によってはフレームごと壊れてしまう可能性があって、そのリスクを考えると個人の差はあるでしょうが、万が一壊れてもあきらめやすいような価格帯のものを最初は選んだ方がよいのかと思います。
あとは盗難リスクです。結構、私の周りにも盗難に遭い、スポーツバイクの世界に入ったのに遠ざかってしまう人がいますので。
その二つのリスクを考えるとビギナーの方は手ごろな価格帯がいいのかなと思います。
ただし手ごろな価格帯の製品には意外な落とし穴があって、良い製品もあるでしょうが、安かろう悪かろうというものがあります。
ある程度の価格帯になれば、フレームやコンポーネント等一般的に信頼性の高いブランドの製品を使っていたりするので、組み付ける方の腕がよほど悪くなければ性能とか耐久性はある程度担保されると思います。かなり安い価格帯のものは僕がみてもどこのメーカーだろうか?というようなものもあります。安い価格帯の製品は信頼できるメーカーやショップであったり、何か安心の指標になれるものが欲しいと思いますね。

3.自転車を購入した後、その後は何が必要でしょうか?また、ショップとの付き合い方等に関するアドバイスをお願いします。

栗村修

順番だと、まず安全器具が最優先で必要です。それとメンテナンス系のツールですね。ロードバイクのようにタイヤが細い自転車だと、やはりパンクリスクが高いですから。チューブ交換くらいは自分でできるようになってから路上に出て欲しいと思います。僕がロードバイクで路上にでるときに、これを持っていないと出れないのは、ヘルメットとグラブ、交換用のチューブ、ポンプ、それと小さい工具のセットですね。最低限これらがあれば、とりあえず何とかなるかと思います。

長くスポーツバイクに関わっていく中で、自分でできる手入れなどは増えていきますが、最初は交換、調整、点検などの言葉が付く作業などはプロショップ、ショップに任せるという概念を持っていた方がいいです。点検に関しては日常点検は自分で。半年に一回くらいの定期的な整備はショップでやってもらうべきだと思います。
スポーツバイクのすそ野が広がってくると、やはり必要になってくるのが、購入後の安全を担保する指標や制度。現時点で初心者の方に一番アプローチできているのがスポーツBAA(SBAA)マーク制度だと思います。ユーザー側にとってお得なサービスなので使わない手はない。技術的なことはもちろん、走る場所、走り方、運動生理学などの多岐にわたる知識やノウハウが蓄積されるのがSBAAプラス。メカニックという表現を超えてサイクルトータルアドバイザー的な位置づけでもあると思います。それとSBAAプラス認定店では定期点検の際に記録簿の作成を始めましたので、ユーザーの自転車コンディションというものを定期的に記録していけます。

4.場所や乗り方など、初心者の方は、どのようにスポーツ自転車に楽しみ、慣れて行くのが理想的ですか?

栗村修

走るための準備ができ、初めて実際に路上に出た時、感じるのは路上を走るダンプ等の車両や排気ガス、信号とか、身体的には2、3時間走れても、ココロ的には15分くらいで帰ってきたくなっちゃいますよね。走る環境は自転車を趣味として継続していくうえですごく重要な要素です。都心部は走る環境において、やはりハンデがありますね。ただ河川敷のサイクリングコースとか一般道でも走りやすい道があったりするので、そういう情報を初期段階で入手して、走るという行為を始めると継続性に繋がっていくと思います。それとショップがレーシングチームやクラブチームを持っていたり、休日のサイクリングイベントなどを行っていたりします。ショップを中心にして仲間を見つけると、メカやパーツ的な知識、走る場所、走り方の知識などいろいろな広がりができてくると思います。
それとショップの方のアドバイスと同じく、ユーザー同士のアドバイスもあります。仲間同士の横のつながりはもしかしたら、ショップ以上に大事かもしれません。自転車を継続していくうえで、仲間という存在はかなり大きなウエイトを占めると思います。一緒に走りながら、実践の中で学ぶというのは一番身に付くし、大切です。

5.自転車に慣れてきた所で「競技に参加したい」と考える方も多いと思います。初心者の方が参加できる自転車の競技の中で、参加しやすい大会はどのような大会でしょうか?

栗村修

スポーツバイクの競技イベントって、すごい危険なのです。おどかすつもりではありませんが、イベントの種類や状況によっては命にかかわることもあるので、まずはしっかりと認識して頂きたいと思います。最初はリスク度の低い種類の競技から、参加することをお勧めします。リスク度の低さが楽しさとリンクしているのかなぁという感じもしますし。最近ではロングライドイベントというのがよく開催されています。これは一般公道を止めることもなく、交通ルールの中で走るイベントですね。ロングライドという名称の通り、長い距離を走り、結構ロケーションのいい場所で行われます。自治体が主催となって観光地で開催するイベントが結構人気で、美しい自然や美味しいもの、温泉などがあり、とても楽しめます。ロングライドですから丸一日、駆けて走って、峠も越えて、大自然を満喫して、美味しいものを食べて、温泉に浸かり、仲間と語るなど、これはもう言うことないくらい幸せですね。

皆さんから頂いた質問に答えました!!

Q1.ロードレース留学って、どうすれば行けるんですか?(10代/男性)

私の場合は17歳で高校を辞めて渡仏しました。まだ情報もなく、ネットもない時代で大冒険でした。今は時代も変わって、海外に拠点を置いているチームを紹介してくれる、国内のチームであったり指導者の方もいらっしゃいます。ただ、それが学校の様に体系化されているかというとサッカー等の他スポーツに比べるとまだまだです。国内で活躍できないのに海外での活躍するのは難しいので、まずは国内レースで実績を上げるところが重要です。
国内でロードレースを走るには選択肢はいくつかあります。高校生なら高体連・インターハイ、大学だと学連・インカレなどがあります。ただ、この2つに関してはともに登録している高校・大学の競技部に入って活動しないと出場できないルールです。競技部がない場合は実業団に登録すると出場できます。実業団という名前ですが、実は、高校生でも大学生でも実業団登録しているチームに入れば出場できます。
海外のレースについては、国内大会で結果を残した若い人であれば、活躍次第でいろいろな指導者の目に留まって声が掛かることもあるでしょうし、実業団レースは、上のカテゴリー(プロ) のレースと、下のカテゴリー(アマチュア) のレースが同じ日に開催されることが多いです。ですから、海外遠征などを行っている強豪チームの監督さんに挨拶したり声をかけたりすることは比較的容易にできます。例えば「ぼくは今◯◯カテゴリーで走っている17 歳の◯◯と申します。少しでも早く今のカテゴリーで勝って上に上がっていきたいです。将来は海外でプロになりたいので是非僕のことを見ていてください!」とアピールすることもできます。もちろんアピールだけで結果が伴わなければダメですがこうやって海外チームを紹介してもらった選手もたくさんいます。海外に行きたいと相談すれば、何か情報が得られるかもしれません。仮に上のクラスに行って選手になれたとしても、営業力って非常に大切です。普段から履歴書を持って自分の紹介、自分を売り込むというような事を習慣つけてみたらいいと思います。
色々な方法はあると思いますが、まずは現場の中に身を置いて情報を得てみてください。意外とコンパクトな世界なので道はきっと拓けると思います。

Q2.レースに出てみたいのですが、数千円もする費用が高いと感じる事があります。そんなに経費がかかるものなのでしょうか?(50代/男性)

参加費だけで言えば例えばフランスだと数百円単位、ベルギーだと当日受付が可能だったりもして、参加のハードルは非常に低いです。ライセンスを持ってレース会場に行って、ゼッケン代の数百円を払って、レース後にゼッケンを返すとお金が返ってくるというような仕組みです。それに比べると、ご質問頂いたとおり日本の参加費は確かに高く感じてしまいますね。
ただ、日本でレースやイベントを開催する場合は、例えばサーキットが会場の場合だと数千万円単位の場所代が掛かってきますし、その他の運営費用も掛かってきます。公道で開催される場合でも、警備員やスタッフなどの人件費が大きくなってきます。これらのトータルコストを参加人数で割ると、数千円の参加費になってしまうのです。安全も含めて考えるとある意味仕方がないのかもしれません。

Q3.ロードバイクを購入し、初めてレースに参加しようと考えています。
アルミ等のフレームで、レースに出場するのは厳しいでしょうか?
また、コンポーネントのグレードは、このスペック以上が必要など、あるのですか?(10代/男性 ほか)

17歳の時にフランスに行くまでは、それまでは国内レースに出ていたのですが、レースに出るコンポーネントで言えば、最高級グレード以外はないだろうという認識でしたね。標準グレードのコンポでレースに出るのは怖いんじゃないかと概念を持っていました。ところが、フランスでレースに出てみると最高グレードのコンポを使う人なんて全然いないんです。一番多かったのが標準グレードのコンポ。ツールドフランスなんかのトップレースを除けば、フランスで最高級グレードのコンポを見ることはほぼゼロでした。標準グレードのコンポで超速い、足の長い選手をいっぱい見てきてると、標準グレードのコンポで早いほうがかっこ良く見えてくるんです。
私も以前は今と比べると見劣りする機材で、下りを70kmで走ったり、9kg後半の自転車で坂道も登ったりしていましたし、周回レースのラップも当時と比べると早くなっていそうなんですが、周回レースのラップも遜色ないタイムで当時走れていたんですね。高校生でいきなり6キロの自転車に乗るよりも、まずは10kg台のアルミフレームの自転車で脚力をつけてから、強くなったらカーボンバイクに乗り換えるという選択肢もあると思います。
ただ、価格だけで自転車やコンポを選ぶのはおすすめできません。注意をはらうべきは“安全性”で、そこが担保されてればどんな自転車でも大丈夫だと思います。

Q4.以前、道交法が改正されたとき交差点の通行帯や表示は変更されると聞きましたが、何年経っても改善されていないと感じる。新たな路側帯も増えない。外国では歩行者と自転車は区分されている所が多いことからして日本は遅れていると云わざるを得ない。世界標準にする動きは無いのか。(50代/男性)

おっしゃる通りの現状で、自転車業界人の一人として悩ましい問題でもあります。
「自転車は車道を走る」というルールが数年前から改めて明確になりましたが、実態としては歩道を走る人も多く、経験者はともかく、子供や高齢者・スポーツバイク初心者にとっては車道は危ないと考える人も多いのではないでしょうか?これは元々、車道が自転車が走るように造られていない上に、そのスペースがないことが原因です。道路に線を引けば済むという問題でもなく、道路や町をすぐに作り替えるというのも無理で、改善には相当な時間が掛かる問題だと思います。
自転車業界だけで解決できる問題ではなく、国レベルでの取り組みが必要な問題なんです。現状を改善するハードルは非常に高いのですが、言い続けていかなければ物事は変わりません。
今、スポーツバイクに乗っている人達が、どんどん発信していけば、行政も動いてくれるはずです。根気強く、粘り強く、問題を発信し続けることが大事なことだと思います。僕も今回、このご質問に回答し発信することに意義があると考えています。

第2回 質問回答追加!

Q5.最近スポーツバイクを購入した者です。まだ始めて2ヶ月程度なので一人で自転車に乗っております。栗村さんのコメントにあった、ショップでのサイクリングイベントなどにも参加したいと思っておりますが、初心者でも参加は可能なのでしょうか?他の参加者のペースやスピードについていけるか不安です。(30代/男性)

自転車に乗る上で重要なポイントだと思います。仲間と走ることによって自転車の楽しさが何倍にも広がります。
ただ、仲間やチーム選びは楽しみが増える可能性がある一方で苦しさが増える可能性もあります。
ペースやスピードもそうですが、バリバリの体育会系のチームだったり、オラオラ系のしごかれるチームがあったりと。その辺りはリサーチが大事ですね。
ネットで情報収集したり、ショップのサイクルイベントなんかに出て、まずは籍を置かずに知り合いを作って、地元のショップの状況やチーム状況などを確認してみたらいいのではないでしょうか。

Q6.スポーツバイクを購入しようか迷ってます。まずは、サイクリングで色々な場所へ行ってみたいなと考えてます。全く経験がないので、どういったタイプのスポーツバイクを購入するのがおすすめですか?体力もスポーツ経験もあまりない20代(女)です。(20代/女性)

マンガの影響もあって、ロードバイクを購入する若い女性が増えていますね。
スポーツバイクは大きく分けて、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクの3種類があります。
ロードの良さは舗装路を一番早く走るための造りなので、合う合わないはありますが、遠くまで、例えば100km走りたいとなると悪路を走るためのマウンテンバイクでは厳しいでしょうし、クロスバイクもそれなりの重量もあるし、舗装路をすっと走るのであればロードバイクがいいと思います。
スポーツ経験も、体力も自信がないということなので取り扱いや、色々な用途で使えることを考えると中間のクロスバイクがお勧めです。

Q7.クロスバイクをショップではなくネットで買ってしまいました。ですのでショップでの友人さがしがなかなかできず、自転車仲間が周りでできない状態です。いたら楽しいだろうなあと思うのですが。普通に声をかけてお話をするのも、どうも引けてしまいます、何かアドバイスあればどうぞ宜しくお願いします!(20代/男性)

多くの人が自転車を買っていないお店に立ち寄るのに抵抗を感じているのも事実です。
ただ、一度勇気を出して消耗品やベル・タイヤ・チューブなどを買うのに一度お店にフラッと立ち寄ってみてはどうでしょう。
それをきっかけにして、まずは店員さんに話かける事は以外と簡単です。
サイクリングロードなどで自転車に乗っていれば、こんにちはとか、後ろから”抜きますよー”とか、休憩している人がいれば、”どこまで行くんですか?”そんなところから始めてみるのもいいのではないでしょうか。
SNSを活用するのもひとつの方法だと思います。

Q8.長距離のサイクリングに行く場合、必須な持ち物や道具って何ですか?まだまだ10kmライドの初心者より。(10代/男性)

パンク修理系として、チューブ2本、空気入れ、タイヤレバーがあれば普通のパンクならば2回までOKです。
それとアーレンキー。あとは補給用のボトル2本をフレームにつけておきましょう。
服装は、雨が降ったり、下りの寒さ対策で折りたたんでで背中のポケットに入るようなウインドブレーカーがあるといいでしょう。
最近はスマホが便利です。GPS機能で地図を見て(でも、ながら運転はダメですよ)何処にいるのかも分かるし、おサイフケータイ対応なら、ジャラジャラと邪魔な小銭も持たなくても済みます。多くのコンビニがおサイフケータイに対応していますしね。
ただ、山の中を走るような時は、おサイフケータイが使えないことが多いのでその時は小銭も必要です。

Q9.ロードバイクを買いたいのですが、学生なので予算が限られます。8万?9万の価格帯でお薦めの自転車ありませんか?(10代/男性)

広い意味でのロードバイクならば5万円位でも販売しているように、価格の幅は非常に広いです。競技で使うのであれば安全性や軽さの理由から最低でも20万円以上の物が目安になるのではないでしょうか。
安全性が担保されていれば、どんな自転車でも大丈夫だと思いますが、正直な所20万?50万円の価格帯のものを購入しておけばハズレはないと思います。ロードバイクの品質はどんどん良くなってきています。しかし10万円を切るロードバイクだと、どこかでコストを大きく削っている可能性が高いと思われます。どこでそのコストを削っているのかは実際に見てみないと分かりませんし、パーツであれば分かりますが、フレームでコストカットされているともう外見からは分かりません。
そこで活用してほしいのがSBAAのマーク制度です。SBAAのマークが貼られたバイクは検査をして、耐久テストや性能テストをしているので、安全性の確保や価格に対する性能は担保されていると言えます。今後SBAAのベースとなる安全基準が国際規格になると聞いていますので、一層のラインナップも期待できます。購入される際はSBAAのマークが貼られたものを参考にされてみてはどうでしょうか。

Q10.ロード選手は、ママチャリでも早いの?ロード選手ってモテますか?(10代/男性)

やはりプロは、一般的に言えば早いと思います。
ただ、ポジションにうるさい選手、ミリ単位の調整にこだわるような繊細な選手はそうでもないかもしれません。
ママチャリ向きの選手もいれば、そうではない選手もいるはずです。
私の知っているエピソードだと、エンデューロのママチャリ部門にプロチームの選手が出場したのですが、ノーマルのママチャリだったせいもあるのだと思いますが、きっちりセッティングしたママチャリに乗った、いわゆるママチャリプロに負けていました。ママチャリは別競技として考えた方がいいのかもしれません。

モテるかどうかですが、経験上モテると思います。
日本のロード界はまだまだプロ選手=お金を持っているというところにはあてはまりませんが、ロード選手は、細マッチョですし、優しい人が多いですね。
また競技がキツいせいか、ドMな人も多いかもしれません。坂を登る苦しみや、逃げて逃げまくって最後の最後でつかまってしまう理不尽さに慣れていたり、もしかするとロードレースって女性に近いものがあるかもしれないから、その辺りの対応力があるのかもしれません。
見た目、細マッチョ。女性に振り回されても耐えられる性格は魅力だと思いますよ。

Q11.プロ競技者の補給食はどんなものですか?お気に入りやお薦めの補給食メニューは何ですか?(20代/男性)

今は、市販品でエナジー系のゼリー・ジェル・バーなどを食べる事が多いです。
プロの場合はメーカーがサプライヤーとしてついているので、チームについているメーカーのものを使う事が多いです。
商品によって多少の違いはあるものの、レース用に作られたものなので物による大きな違いはないと思います。
基本的には消費したカロリーを補給食で補うことになりますので、甘いものが多いですね。

日本のレースだとスティックようかんだとか、定番だとジャムパンです。バターロールの中をくりぬいて中にイチゴジャムを入れてアルミホイルでまいてつぶして食べます。
一時期は人気のなかったバナナなんかも最近また良く見かけるようになりましたね。
レース前後に食べるものだと、消化が良くて、脂質が少ないものが多いです。蒸しパンなどもそうですね。
私の場合だと補給食は、かさばるのも嫌でしたし、効率を考えて走るタイプなので、エナジー系のゼリーなどをカロリー計算して持っていましたね。

Q12.人は何%位の坂まで、自転車で登れるの?(10代/男性)

基本的にはその人の体力レベルによるのだと思います。
また、急坂に上るのは体力だけじゃなくてスキルも大切で、激坂だと前が浮いてしまいます。
通常プロのレースだと20%前半~後半までで、30%代の坂というのはほとんど聞いたことがありません。
20%になるとプロでも止まってしまう位の速度になります。場合によっては足をついたり、すごい疲れて坂に突入したら途中で登れなくなってしまったりもします。
単純にMTBで一発テクニックを決めて上るということであれば、体力よりもスキル勝負になってくるでしょうね。
MTBのように1:1のギアを使って、道として存在していないような急勾配、45度くらいのところを上る人もいるだろうし、トライアル系の人だと登るのとは、ニュアンスが違うかもしれませんが助走をつけて90度近い壁を上がっていけるような人もいるのかもしれません。

Q13.私は今年から高校に進学するのですが本気でプロのXCレーサーになりたいと思っているのですがどのようなことをすればいいのでしょうか?(10代/男性)

ご質問ありがとうございます。
「プロのXCレーサー」というのは、MTBのクロスカントリーの選手のことですね?
私自身はずっとロードレースの世界に身を置いていましたが、実は選手を引退する直前にMTBのクロスカントリーのレース(ジャパンシリーズ)にも出場した経験があります。
ですから若干専門外ではありますが、私なりの視点でお話ししたいと思います。
まず、MTBのXCレーサーたちも、通常のトレーニングはロードバイクを使った一般公道での練習が主体となっています。
やはりストレスなく長時間走ったり、トレーニングの効率面などを考えると、フィジカルの強化はロードバイクを使った方がスムースなのでしょう。
しかし、MTBのレースで勝つためには、ロードバイクに乗っているだけでは身につかない多くのテクニックが求められます。
細かく挙げていけばその要素はかなりの数になってしまいますので、ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
基本的にはバイクコントロールテクニックに関する内容となります。

◯高速ダウンヒル系
高速でのダウンヒル区間をスピードを落とさずに駆け抜けることができればその後の区間も優位に走ることができます。
◯シングルトラック系
MTBのレースでは上り区間だけではなく、一つの下り区間だけでも、テクニックの差だけで平気で数十秒の差がついたりします。
特にシングルトラックの走りで勝敗が決まることは少なくありません。
◯トラクション系
MTBのレースで力任せにペダルを踏んでしまうと上りやシングルトラックなどでタイヤが空転してしまうことがよくあります。
トルク変動の少ないキレイなペダリングを身につけなければなりません。

上記の3項目をロードバイクのみでのトレーニングで身に付けることは難しいでしょう。
ですから、ロードバイクのトレーニングと平行して、安全に走れるコースを探してオフロード上でのMTBの練習も継続する必要があります。
レースへの参加については、日本マウンテンバイク協会のHPをご覧いただければ基本的な流れはご理解いただけると思います。
まずは下のクラスからレースへ参加し、その後、勝ち進んでいけばいずれプロの道が見えてくるはずです。
是非、楽しみながら上を目指してみてください。

Q14.クロスバイクに乗っています。よくロードバイクより劣っていると周りは思っているようですが、でも僕はそう思っていません。自分が乗っているクロスバイクはロード型クロスバイクで車体自体も10kg以下、変則も20段ギアになっています。そう考えるとほとんど変わらないのではないかと思っています。どうおもいますか??(10代/男性)

興味深いご質問ありがとうございます。
たしかに最近のクロスバイクの中には安価なロードバイクのスペックを凌ぐ性能を持った車種も多くありますね。
ただ、厳密にいうと、ロードバイクとクロスバイクとでは使用目的が違ってきます。
ここで改めて「ロードバイク」と「クロスバイク」の一般的な定義を考えてみると

◯ロードバイク
ドロップハンドル
細いタイヤ(太くても25C)
クロスレシオ(例:フロント53x39T/リヤ11-25T)
軽量(例:7~8kg台)

◯クロスバイク
フラットハンドルが多い
若干太めのタイヤ(一般的には28C以上)
ブレーキ(Vブレーキなど)
ワイドレシオ

などがそれぞれの特徴になります。
使う目的によって「優れている」もしくは「劣っている」という判断が変わってきますね。
例えば、エンデューロなどのイベントに出場することを考えた場合、クロスバイクの車重や機能的なスペックが優れていたとしても、ハンドルの形状がフラットバータイプであれば、それだけで高速走行やダンシングの際にかなり不利になってきます。
質問者さんのクロスバイクは「ロード型」と書いてありますので、ハンドルはドロップ形状なのでしょうから、その場合であれば特に問題はなさそうです。
あとはギヤ比の違いがどう影響するかも考える必要がありますね。最高速の高いイベントに出場する場合は、一般的なクロスバイクの様にトップのギヤ比が軽すぎると脚が回転負けしてしまいます。
逆にヒルクライムレースなどではかなりの低速域になることから、力のない方にとっては一般的なロードバイクのギヤレシオでは重すぎてしまうことも少なくありません。
スポーティーな走りのロードバイク、コンフォートな性格のクロスバイク、それぞれに得意分野と苦手分野があるので、乗る方の体力レベルと使用目的に応じて、使い分けられればそれが理想的ですが、使用目的、ご自身の体力、部品(特にハンドル)の形状、スペックなどを、総合的に見ていくとある程度は答えがみえてくると思います。

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