TOPインタビューケッタマン インタビュー

Interview インタビュー

守りたいのは、その命! 異色の交通安全ヒーロー「ケッタマン」と、乗り物大好きモデル・小林廉(REN)さん

REN = 小林 廉(こばやし れん)
1979年生まれ。188cmの長身を生かし、数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。2008年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。アイアンマントライアスロンを完走し、MTBインストラクターの資格も持つ“乗れるモデル”。東京都の自転車ヘルメット着用キャンペーンにも出演している。特技はウィリー。

—突如としてこの世に現れたケッタマンですが、初めて登場したのはいつ、どこなんでしょうか。

 新東名高速道路の新規開通区間で、道路の供用開始前にサイクリングできるイベントがあったんです。そのトークショーで存在を知ったのが最初であり、僕とケッタマンの出会いでもあります。2011年11月のことです。僕自身、交通安全についてのトークショーにはときどき呼んでもらうのですが、ふつうの人が話しても、あまり聞いてもらえないという実感がありました。若い世代や子どもにも関心をもってもらうにはどうしたらよいだろうか——そんなことを考えているタイミングで、ケッタマンが現れて。見たとおり、スーパーヒーローなんです。そんなケッタマンが話すだけで、とくに小さなお子さんが興味をもってくれる。これはすごいなと思いました。ケッタマンは交通事故と戦っているヒーローなわけですが、交通安全というものをこんなにキャッチーに伝えてくれるなんて、と。

—それで、RENさんが、ケッタマンと社会をつなぐ、いわばマネージャーのような存在に。

 そういうことなんです。ケッタマン、今日もこのあと来ますから。

—そもそもケッタマンとは、何者なんでしょうか。

 一言で表すと“交通事故と戦っているスーパーヒーロー”ですね。具体的にどう戦っているかは、ぜひあとでケッタマンに聞いてください。もともとはふつうに暮らしていた青年だったのですが、交通事故に遭い瀕死の状態のとき、疋田博士という人物によって、アンドロメダ銀河惑星“No.8145”(バイセコ)の技術で誕生した、交通安全啓発ドロイドなんです。ケッタマンになる前の記憶は、残念ながらないようです。

—自転車の交通安全に特化しているのですか? ケッタマンの「ケッタ」は、自転車の俗称ですよね。

 確かにケッタマンは、自転車の交通安全イベントによく登場していますが、自転車のことだけを考えているわけではなく、世の中で暮らす人々の命を守りたい、交通事故で命を落とすようなことがない暮らしを願っています。そのためには、自転車だけではなく、いろいろな立場の人の協力が必要だと、ケッタマンは考えています。そこに僕も共感しているんです。

—RENさんも、自転車はもちろん、クルマもオートバイも、そして鉄道も、あらゆる乗り物が好きですもんね。

 常に意識しているのは、弱者が守られるべきだということですね。それは道路交通においてもそうだし、公共交通を利用しているとき、ふだんの暮らしの中でもそう。もっともっと、人は優しくなれると思っています。そのために、僕はケッタマンとみんなをつなぐ存在として、イベントに連れていったり、メディアに登場させたりといったことをしています。あ、ケッタマンがもう近くまで来たみたいなんですが、僕はこのあとモデルの仕事があって。下でケッタマンを出迎えて、今日はそのまま失礼します。すみません、入れ違いで。

—いえいえ、ありがとうございます。

【スーパーヒーロー・ケッタマン登場!】

—ようこそケッタマン! さきほどRENさんから、ケッタマンがこの世に現れたきっかけや、交通安全の啓発のために戦っていることなどは聞きました。でも「何と戦っているのか」を、もう少し具体的に教えてもらえませんか。

 世の中には、クルマのハンドルを握ると自己中心的になってしまう人が少なからずいる。自動車を運転する上での交通ルールは、一見しっかりと守られて秩序が保たれているように見えるが、実際のところ、そうとも言えない。例えば、車道を走っている自転車がいるときに、後ろのドライバーがイライラして、無謀な追い越しをしてしまう。生身の人間と1〜2トンにもなるクルマ、それを考えるだけでもおかしい行為だとわかるはずだ。信号のない横断歩道を渡ろうとしている人がいるとき、ちゃんと止まるドライバーがどれだけいるだろうか。つまり、圧倒的に弱者が守られていないんだ。

—どうして人間は、ハンドルを握ると自己中心的になってしまうんでしょうね。

 そういった気持ちを生んでいるのは、悪の組織“ジコーン”の仕業なんだ!

—ジコーン!?

 ジコーンが地球外から人間の頭の中に“ナノマシン”を送り込み、怒りの波長を生み出し、無謀運転をしている人が過ちに気づくことを妨げているんだ。つまり、多くの人たちがジコーンに操られている。私はそんな人たちに得意技のハンドサインチョップをして、“ナノマシンリムーバー”というものを使ってナノマシンを取り出している。ナノマシーンを取り出すことができれば、みんな、やさしさを取り戻すんだ。

—なるほど。交通事故をなくすためにはさまざまな安全対策も必要だけど、ケッタマンは人々の心にフォーカスしているわけですね。ところで、自転車に乗る人が気をつけることはありますか。ジコーンに操られてしまったら、もう制御不能でしょうか。

 自転車を“ゲタ”として使っている人の多くは、車両という認識がなく、歩行者の延長線上のように考えている。自転車も車両の仲間だ。交通ルールを守るのは、当然のこと。クルマの運転をしているときは交通ルールを守るのに、自転車に乗った途端に信号を守らなかったり、右側通行をしたりする人もいる。自転車は気軽な乗り物ではあるが、もし事故が起きたときには、人を殺めてしまうこともある。そういうことを遠ざけるには、ルールを守ることが重要だ。ルールを守るということは、自分も含めて身を守ることにつながると知ってほしい。また、運転免許を持っている人にも自転車の交通ルールを理解してもらい、そして自転車も車両なのだという意識をもってほしいと思う。

—乗り方はもちろんですが、自転車自体の調整も安全には必須ですよね。

 自転車はスピードが出る乗り物なので、駆動系や制動装置(ブレーキ)をはじめとするメンテナンスは必須だ。ゴムでできたブレーキシューのように、使わなくても劣化していく部品もある。だから点検やメンテナンスが必須なんだ。自分でできないのであれば、定期的な点検を自転車店にお願いすると良いだろう。整備のプロによるサービスを受けるのも、自転車の楽しみのひとつだ。また、自分でできることとしては洗車をおすすめしたい。洗車がてら、パーツの緩みやワイヤーのほつれなどをチェックしよう。洗車することでおのずと愛着も湧くものだ。

—ケッタマン自身は、自転車に乗るんですか?

 もちろんだ。REN君と同じように、自転車もクルマもオートバイも、全部大好きだし運転もする。

—なるほど。だからRENさんもケッタマンも、自転車だけではなくいろいろな立場で考えることができているんですね。ケッタマンは今後、どんなことをしていくのですか?

 私がイベントなどに登場することで、子どもたちが交通安全に興味をもってくれるのは、とてもうれしいこと。そんな子どもたちから、大きなうねりが生み出されたら良いと思っている。これからもいろいろなところに登場するし、日本だけではなく、世界中で活躍したいね。いまREN君が、さまざまなコラボレーションのアイディアを練ってくれているところだよ。

—これからもRENさんと二人三脚で頑張って! それでは最後に、ケッタマンの決めポーズをお願いできますか。

守りたいのは、その命!

この人に対するQ&A