ご質問ありがとうございます。
「プロのXCレーサー」というのは、MTBのクロスカントリーの選手のことですね?
私自身はずっとロードレースの世界に身を置いていましたが、実は選手を引退する直前にMTBのクロスカントリーのレース(ジャパンシリーズ)にも出場した経験があります。
ですから若干専門外ではありますが、私なりの視点でお話ししたいと思います。
まず、MTBのXCレーサーたちも、通常のトレーニングはロードバイクを使った一般公道での練習が主体となっています。
やはりストレスなく長時間走ったり、トレーニングの効率面などを考えると、フィジカルの強化はロードバイクを使った方がスムースなのでしょう。
しかし、MTBのレースで勝つためには、ロードバイクに乗っているだけでは身につかない多くのテクニックが求められます。
細かく挙げていけばその要素はかなりの数になってしまいますので、ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
基本的にはバイクコントロールテクニックに関する内容となります。
◯高速ダウンヒル系
高速でのダウンヒル区間をスピードを落とさずに駆け抜けることができればその後の区間も優位に走ることができます。
◯シングルトラック系
MTBのレースでは上り区間だけではなく、一つの下り区間だけでも、テクニックの差だけで平気で数十秒の差がついたりします。
特にシングルトラックの走りで勝敗が決まることは少なくありません。
◯トラクション系
MTBのレースで力任せにペダルを踏んでしまうと上りやシングルトラックなどでタイヤが空転してしまうことがよくあります。
トルク変動の少ないキレイなペダリングを身につけなければなりません。
上記の3項目をロードバイクのみでのトレーニングで身に付けることは難しいでしょう。
ですから、ロードバイクのトレーニングと平行して、安全に走れるコースを探してオフロード上でのMTBの練習も継続する必要があります。
レースへの参加については、日本マウンテンバイク協会のHPをご覧いただければ基本的な流れはご理解いただけると思います。
まずは下のクラスからレースへ参加し、その後、勝ち進んでいけばいずれプロの道が見えてくるはずです。
是非、楽しみながら上を目指してみてください。