筏で大海原に出るように、一歩を踏み出すこと。自分を高めるための投資を惜しまないこと。自分が結果を出すために、お金を掛けてでも自転車に集中できる環境を手に入れ、未来に繋がる良い経験をすることです。また、そういう選手がいれば、親を含めて周りの大人は、強くなるのは本人なので信じることだと思います。自転車に取り組んでいる選手の親も自転車に熱心だったりすることが多いように感じていますが、経験に勝るものはないので、インターネットで調べたことを教え込むよりも、子どものやりたいことを100%集中できるようにしてあげることがイチバンだと思います。
機材だって、ものすごくいいものが必要かといえば、決してそうではありません。そういうところにつぎ込むのではなく、また未経験者の勝手な心配やアドバイスを受けるのではなく、若い選手は「こうなりたい」という経験をした人に聞くことが大切です。そして自分が今、世界で何位なのかをいつも考えることです。