TOP サイクリングコース “北海道の富士山”を巡る! 羊蹄山一周コース(北海道)

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“北海道の富士山”を巡る! 羊蹄山一周コース(北海道)

 “蝦夷富士”とも称される美しい山容の羊蹄山を一周するサイクリングコースを紹介します。札幌市街、新千歳空港のどちらからも車で約1時間半のアクセスで、手軽に北海道の雄大な景色を堪能できる約42kmのルートです。本州とは一味違う、北海道ならではの壮観な自然の魅力あふれるサイクリングに挑戦してみましょう!

“蝦夷富士”と呼ばれる羊蹄山を1周。コースのどの場所からも眺めることができます
オススメポイントどこからでも羊蹄山を眺めることができ、信号もなく広大な道をほぼノンストップで走ることができます。アップダウンは時折登場しますが、ビギナーでも問題のないレベルでしょう。
レベル(初心者向け)
距離 42.3km
獲得標高 421m
出発・終着地道の駅「名水の郷きょうごく」
立ち寄りスポットふきだし公園、真狩神社、道の駅「真狩フラワーセンター」

 スタート地点は京極町にある道の駅「名水の郷きょうごく」。新千歳空港から支笏湖を超えて車で約90分、札幌市内からも2時間かからずに到着します。広々とした駐車場がありますので、自転車を運んできて組み立てるスペースも十分です。その名の通り、隣接している「ふきだし公園」には、湧き水を汲めるスポットが名物。夏場は身体にかけながら走りたいですね。ボトルにたっぷりといただいて走り出します。

スタートは道の駅「名水の郷きょうごく」から
豊富な湧き水を汲むことも。身体にかけると気持ちいい!

 コースは標高1898mの羊蹄山をぐるりと巡るため、ライド中は常にその山容を眺めることができます。前半は北海道らしいスケールの大きな畑に、すっと伸びた長い道を進むのがとても快適。途中、国道5号線を通りますが、コース全体で見ても信号は数えるほどしかなく、ほぼノンストップで走り抜けることができるでしょう。

 一方、雪国ならではの路面状況の粗さはあります。雪が影響してひび割れや、時折アスファルトに穴が空いているため、景色の見とれすぎには注意。突然の突き上げ等でバランスを崩さないよう、ハンドルは常にしっかり握っておきましょう。

道はところどころひび割れているので注意が必要

 国道5号からニセコ町に入ると、アップダウンがしばしば登場しますが、勾配は3~4%程度なのでほどよく汗をかけるはず。欧州の風景を思わせるような丘陵地帯の広大な景色が、疲れを感じさせることなく楽しませてくれます。

ニセコ連峰も目前に登場

 立ち寄りしやすいカフェやレストランは真狩(まっかり)村周辺に多く点在しています。道の駅「真狩フラワーセンター」もありますので、小休止にも最適です。また、真狩村には「真狩神社」が鎮座しています。参道には60本の桜並木が連なり、羊蹄山とのコラボレートがお見事。ぜひ桜のシーズン(5月上旬~下旬)に訪れていただきたいスポットです。

真狩神社の参道には桜並木が連なります

 道の駅「名水の郷きょうごく」に戻ってからは、道を挟んですぐの「京極温泉 京極ふれあい交流センター」を訪れるのがおすすめ。日帰りの温泉施設で、気軽に立ち寄ることができます。露天風呂からはもちろん羊蹄山を眺めることが可能。ジェットバスやドライサウナも完備しており、ライドの疲れを癒すことができます。

ライド後にはスタート地点向かいにある日帰り温泉への立ち寄りがおすすめ

 コース全体でみるとアップダウンはありますが、難易度は高くなく、ロードバイクなら2~3時間ほどで完走できるでしょう。長くない北海道のグリーンシーズンを、羊蹄山一周で堪能しましょう!

松尾修作(まつお・しゅうさく)

10代からスイスのサイクルロードレースチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーへ参戦。引退後は産経デジタルが運営した自転車専門媒体「Cyclist」の記者、編集者として自転車やアイテムのインプレッション記事を担当した。現在はYouTubeチャンネル「サイクリストTV」でナビゲーターを務めるほか、自治体の自転車施策プロデュース業務を担当。

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