2021.10.12
クロスバイクに乗っていて、自転車の不調を感じることはありませんか? 小さな不調だし、まだ走れると思ってそのままにしていると、さらに大きなトラブルに発展するかもしれません。クロスバイク・ユーザーなら知っておきたいメンテナンスとトラブル対処法を紹介していきます。
クロスバイクのタイヤの寿命はチェーンと同程度(3000km〜4000km)ですが、期間としては乗り方やその頻度によります。普通に乗っていれば2年くらいでしょう。
一見では寿命がわかりにくいチェーンとは異なり、タイヤは徐々にすり減ってトレッド(表面の溝など)が無くなってくるので、劣化がわかりやすいです。このほかに紫外線による表面のひび割れや、ゴムの硬化が進んでも、そのタイヤは寿命ということになります。あまり使っていないタイヤでも、保管状況によっては、素材自体の劣化で使えなくなる場合があるので注意しましょう。
タイヤ交換の作業は、スポーツバイクオーナーであれば、自分で行う人も少なくありません。長距離サイクリング中のパンク修理(チューブ交換)はその場で自分で行うのが原則ですから、パンク修理ができる人であれば、そのほぼ延長線上でタイヤ交換も可能です。
表面がすり減ってしまったタイヤは、グリップ力など、本来期待される性能が100%発揮できません。また、タイヤの表面が薄くなってしまうことから、パンクしやすくなってしまいます。タイヤゴム自体が劣化して硬化すると、走りが硬くなりグリップもなくなってきてしまいます。
本当にタイヤを最後まで使い切ってしまうと表面に穴が空き、内部のチューブが露出してバースト(タイヤが破裂)してしまうということもあります。そこまでいくともちろん走行不能になってしまいます。そうなる前に、タイヤの寿命を見極めてタイヤ交換をするようにしましょう。
トレッド部分に溝やパターン(凹凸)があるタイヤであれば、真ん中部分からすり減ってくるので、溝やパターンが無くなってしまったら交換時期と言えるでしょう。もし溝がないタイヤであれば、タイヤ断面の円弧形状が、使っている内に中央が平らになってくるので、それで判断しましょう。
タイヤのトレッドの下にある布状のケーシングが露出してきたら、完全に赤信号です。すぐにタイヤを交換するようにしてください。
このほかにタイヤのひび割れにも気を付けてください。ひび割れは表面だけでなく側面にも出てきます。ひび割れが深くなり、ケーシングにまで達しているようであれば、交換をおすすめします。
写真・文:米山一輝
取材協力:ダイワサイクル宝塚中山寺店
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