2021.10.26
クロスバイクに乗っていて、自転車の不調を感じることはありませんか? 小さな不調だし、まだ走れると思ってそのままにしていると、さらに大きなトラブルに発展するかもしれません。クロスバイク・ユーザーなら知っておきたいメンテナンスとトラブル対処法を紹介していきます。
自転車で走っていてハンドル周りがガタガタするような感じがある場合、それはステアリング部分を支えるヘッドパーツに「ガタ」が発生している可能性があります。これは文字通り、固定部分がガタついているという状態です。
ヘッドパーツには上下にベアリングが入っていて、フロントフォーク部分にかかる力を受け止めつつ、ステアリング部の回転を担っていますが、大きな衝撃や固定ネジの緩みなど、何らかの理由によりここに小さな隙間ができてしまうと、ぴったり支持できずガタついてしまうのです。
この「ヘッドガタ」はクロスバイクではあまり起きないトラブルですが、もし起きてしまった場合は、すぐにショップへ持ち込んでメンテナンスをしましょう。ヘッドパーツの調整は繊細な領域なので、ショップに任せた方がいいでしょう。もしそのまま使い続けるとガタが大きくなり、ベアリングやヘッドパーツ全体、場合によってはフロントフォークやフレームまでも傷めてしまう可能性があります。
それだけではありません。ヘッドガタがあるというのはステアリングに恒常的なぶれが生じているわけですから、真っ直ぐ走りにくかったり、カーブを曲がりにくかったりと、自転車が操りにくい状態になってしまいます。走行自体が危険な状態なので、可能な限りすぐに直すようにしてください。
ヘッドガタが疑われる場合には、まずはセルフチェックしてみましょう。前ブレーキを掛けて前輪が動かない状態にして、ハンドルを前後に揺すってみてください。もしカタカタ音が鳴ったりステアリング付近で遊びが発生している感触があれば、ヘッドガタが発生しています。よく見てみるとヘッドパーツ部分に、微妙なずれが生じているのがわかります。
自転車のような機械は長く使っているとヘッドに限らず、さまざまな回転・可動部分に何らかのガタが発生する可能性があります。もしガタつきを感じた場合は、できるだけ早くショップで点検・整備をするようにしてください。ガタがあること自体がまず性能を十分に発揮できない状態ですし、さらに多くの場合、その後の致命的な破損の前段階だからです。
写真・文:米山一輝
取材協力:ダイワサイクル宝塚中山寺店
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