2020.8.25
生活様式の変化によって注目されている自転車通勤。今年から自転車通勤を始ようと思っている方も多いのではないでしょうか。そうした人に向けて、自転車通勤のノウハウを全5回に渡って紹介していきます。初回は自転車通勤の魅力についてです。(文・石川海璃 / 写真・大澤昌弘)
皆さんはどんな手段で通勤・通学をしているでしょうか。電車やバスなど公共交通機関を使う方が多いと思いますが、今、オススメしたいのが自転車通勤です。コロナ禍において、密閉、密集、密接のいわゆる“3密”を避ける通勤手段として注目を浴びていますが、自転車通勤には、それ以外のメリットもあります。
まずメリットとして挙げられるのが、移動が運動に変わることです。自転車通勤は電車やバスを使った移動を自転車に変えるだけで運動を習慣化できます。満員の電車やバスに揺られるストレスから解放され、適度な運動で気分転換できるのは非常に大きな魅力です。
そうした自転車通勤に適しているのが、クロスバイクやロードバイクをはじめとしたスポーツバイクです。軽快車(シティサイクル、ママチャリ)よりも重量が軽く、速く走れます。勤務先や学校まで、軽快車で行くには距離があると感じる人でも、スポーツバイクならば、思いのほか速く移動することが可能です。目的地まで10kmくらいまでなら、十分、自転車通勤が可能な範囲となります。
ここで、実際にスポーツバイクで自転車通勤をしているというホダカ株式会社の岩瀬勇徒さんと野中秀樹さんの声を紹介します。
岩瀬さんは会社と自宅の距離が近いことがきっかけで自転車通勤を始め、今年で9年目。毎日約3kmの道のりをクロスバイクで通っています。自転車通勤を始めて間もない頃、雨の日はバスで通うなど工夫をしていそうですが、バスが満員で乗車できなかった経験がきっかけとなり、完全に自転車通勤にチェンジしたと言います。
「バスだと発着時刻が決まっていて、乗車人数によっては次のバスを待たなければいけません。自転車通勤ではそうしたことに縛られず、自分である程度自由に時間の調整ができていいですね。また満員の車内に揺られることがないので、電車やバスを使った移動に比べてストレスがありません。自分のペースで会社に行って仕事を始められるという気持ちの面でもメリットを感じています」(岩瀬さん)
一方、都内から会社まで27kmというハードな自転車通勤をロードバイクでこなす野中さん。岩瀬さんと同じくリフレッシュできる点に「ダイエット効果が魅力的」と付け加えます。
「趣味で自転車レースに出場しているので、そのトレーニングの一環として通勤しているのですが、27kmも距離があると乗っていると乗っていないときの体重の変化が非常に顕著です。冬の時期は自転車レースがオフシーズンなので、自転車では通勤しない日も増えます。結果的に積極的に自転車通勤をしている夏場より5kgほど増量してしまった年もありました。自転車通勤は減量効果が大きいと実感しています」(野中さん)
ここまでで述べたように、自転車通勤のメリットは、通勤形態や、目的地までの距離や時間などによって多少変わりますが、何がしかのメリットを得ることができるはずです。多くの人にとって、魅力的な通勤手段になりえるのではないでしょうか。
次回のテーマは「自転車通勤にオススメのスポーツバイク」です。スポーツバイクにはクロスバイクやロードバイク、マウンテンバイク(MTB)など様々な種類がありますが、どのような基準で選ぶべきかを紹介します。
自転車通勤の魅力まとめ
①移動が運動に変わる
②メンタルをリフレッシュできる
③外的要因に縛られず時間の調整が可能
④通勤時間によってはダイエット効果も期待できる
取材協力:ホダカ株式会社、コーダーブルームショップ 東越谷店
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