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法律上必要になる自転車の装備 フロントライトとリヤライトの選び方

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法律上必要になる自転車の装備 フロントライトとリヤライトの選び方

 自転車通勤のノウハウを紹介する「スポーツバイクで始める自転車通勤」。第3回のテーマは「法律上必要になる自転車の装備」です。自転車には法律上必須になる装備があるのはご存知ですか? 軽快車(シティサイクル)は条件を満たす装備があらかじめ備えられていますが、クロスバイクやロードバイクには、購入時に車体に付いていない場合もあります。後者だと追加で購入しなければなりません。ここでは法定装備について触れます。(文・石川海璃 / 写真・大澤昌弘)

法律上必要になる4つの装備を紹介

法律上必要になる4つの装備

 法律上自転車の装備で必須になるのはブレーキ、警音器(ベル)、前照灯(フロントライト)、尾灯(リヤライト)または反射器材の4点です。フロントライトとリヤライトに関しては、各都道府県の道路交通規則によって若干ルールが異なりますので、ご自身の住所、通勤ルートに該当する都道府県のルールに目を通したほうがいいでしょう。

 本サイトの「弁護士に聞く、自転車のルールの素朴な疑問<3> 法令上必要なロードバイクの装備は?」というコンテンツでは、東京都の道路交通規則を例に解説してくれていますのでチェックしてみて下さい。

各装備を選ぶ基準は?

 ブレーキは競輪場を走行するようなピストバイク(シングルスピードバイク)ではない限り標準装備です。ベルも大体の場合は付いてきます。問題になるのはフロントライトとリヤライトでしょうか。なぜならスポーツバイクの場合はライトが付属しないモデルが多いからです。

 ライトとリヤライトに求められる能力は各都道府県の道路交通規則で定められています。東京都では「白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する」フロントライトと、「赤色で、夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができる光度を有する」リヤライトが必要とされています。

クロスバイクやロードバイクなどはライトを後から購入するケースがほとんどです
リヤライトも必要に応じて購入しなければなりません

 実際にフロントライトを選ぶ際の目安としたいのは、多くの製品に表記されているルーメン(lm)です。自転車ライトメーカーの「キャットアイ」のウェブサイトによると「通勤・通学、ロングライドなど」は400ルーメン以上、「郊外で街灯が少ない場所や速度を出すケースが多い」場合は700ルーメン以上を推奨しています(参考:キャットアイウェブサイト)。

 自転車通勤となると、夜間に乗る機会が増えると思いますので、リヤライトもなるべく明るいものを選びましょう。バッテリーの持続時間も選ぶポイントになります。なお、赤色の「反射器材」でも代替可能ですが、安全性を考えるならリヤライトと反射器材の併用をおすすめします。併用しておくことで、リヤライトのバッテリー切れにも対処できます。

車体の後方に付けるのは赤色の反射器材でもOK

 次回は法律上必要なもの以外で、自転車通勤で必ず持っておきたいアイテムを紹介します。

まとめ

① フロントライト(前照灯)とリヤライト、ベル、ブレーキが法定装備

② フロントライトは走行環境に合わせて明るいものを選ぶ

③ リヤライトは反射器材でも代用可能

④ 車体後方はリヤライトと反射器材の2つを取り付けるとより安全


 

取材協力:ホダカ株式会社、コーダーブルームショップ 東越谷店