2020.11.6
洋服や季節もの商品などと同じように、スポーツバイクの世界においてもトレンドがあります。近年のクロスバイクはどんな傾向にあるのでしょうか。(文・石川海璃 / 写真・大澤昌弘)
マウンテンバイク(MTB)ではほぼ標準装備となっているディスクブレーキですが、ここ数年の間にロードバイクに浸透し、今やメインのブレーキになりました。この流れを受け、クロスバイクでもディスクブレーキを搭載する車体が増加傾向にあります。
ディスクブレーキは、ブレーキのレバーを握ってからブレーキが利くまで、その工程の違いで2種類あります。機械式(メカニカル)は金属ワイヤーを用いて、油圧式は専用のオイルを介してブレーキを操作します。ワイヤーを用いない分、油圧式のディスクブレーキのほうがブレーキの引きが軽くなっています。
この2種類あるディスクブレーキ最大の特徴は、これまで普及していたブレーキ(リムブレーキ)よりも、少ない力で高い制動力を発揮することです。また天候に左右されにくく、雨の日でも安定した制動力を保ちます。
軽く握ればブレーキが利くので、長時間レバーを握るような下り坂でも体力を消耗しにくく、女性やお年寄り、子供など、握力の弱い人でもしっかりとブレーキを利かせられます。
昔と比べて性能が格段に良くなり、製品の価格もリーズナブルになったこともスポーツバイク全体に浸透してきている理由です。
ディスクブレーキは少ない力で高い制動力を発揮しますが、その分用いられるパーツの数が多くなります。また強力な制動力に耐えられるように車体が強固に作られるので、リムブレーキよりも重量が増しています。こうした側面はありながらも、ディスクブレーキは天候に左右されず、安定した制動力を発揮してくれます。クロスバイクを選ぶうえでのポイントとしてみてはいかがでしょうか。
取材協力:ホダカ株式会社、コーダーブルームショップ 東越谷店
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