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ロードレースの現地観戦をするなら持っていきたい持ち物

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ロードレースの現地観戦をするなら持っていきたい持ち物

 自転車ロードレースの現地生観戦は基本的に入場料がかかることがありません。気軽に観戦できることが大きなメリットですが、自然のなかで行われるスポーツである以上、天気に対する備えが必要です。今回は、現地観戦の際に準備しておくべき持ち物について紹介します。

現地観戦をする際は持っておくべき物を用意しておきましょう

日差し、暑さ、寒さ、雨に備える

 基本的には観光地やテーマパークに行くつもりで、持ち物を選べば間違いありません。アクセスの良い都市部で行われるレースであれば、手ぶらでも全く問題くらいです。しかし、屋外で開催されることを考えると、「日差し」「暑さ」「寒さ」「雨」といった天気への備えが必要です。その準備が不足した状態で観戦すると、楽しさを味わう前に辛さで、観戦自体をギブアップしてしまうこともあるでしょう。

 晴れた日のレースでは、長時間日差しを浴びる前提で観戦することが重要です。シンプルに帽子やサングラスをする、長袖の服を着る、日焼け止めを塗るなどの対策で十分です。しかし、5月から8月にかけての紫外線の強い時期に限らず、3月や10月といった春・秋の時期でも、日焼けする可能性はあります。夏でなくとも、日差し対策を怠らないことをおすすめします。

サングラスなどで日差し対策をしましょう

 暑さ対策としては、熱中症対策がそのまま有効となります。特に水分は十分な量をあらかじめ準備しておくことをおすすめします。観戦場所によっては、すぐに自動販売機や売店にアクセスできるとも限りません。

 寒さ対策としては、天気予報よりもう一段階寒くなる想定で、一枚羽織れるような防寒具を準備しておくと安心です。特に山間部で開催されるレースでは、天候急変による気温低下や、思ったより風が強くて体感気温が低くなることがあるので要注意です。

雨対策は装備選びが非常に重要

 雨対策と聞いて、真っ先に思い浮かぶであろう傘やビニール製の雨合羽は基本的にはおすすめできません。

 レース中に傘を差すと、人が密集した場所では他の観客の邪魔になりやすく、また選手たちに接触する危険もあるため、雨のレースでも傘を差さずに観戦することが一般的なマナー・ルールとなっています。

 そこで雨合羽が必要となります。ごく一般的なビニール製の雨合羽では、弱い雨ならしのげるかもしれません。しかし、レースによっては3時間から4時間近く雨ざらしになることを考えると耐水性に不安があるため、いずれ浸水して衣服が濡れてしまうでしょう。

雨の日の観戦なら雨合羽は必須ですが、高性能の合羽がオススメです

 諦めてズブ濡れになることを覚悟するのも一つの方法かもしれません。しかし、長時間雨に打たれ続けることで低体温症になる恐れもあるため、身体が濡れないような対策をしっかり講じるべきです。

 おすすめはアウトドアメーカーが作っているような、高性能なレインウェアを用意することです。さらに、レインパンツにレインブーツを用意してもいいくらいです。一式揃えるとなかなかの金額になるため、準備が大変な場合には日単位で高性能なレインウェアをレンタルできるサービスがあるので、調べて利用するのもいいかもしれません。

 また、バッグ類も生半可な防水機能では、雨の進入を防ぐことが難しく、バッグに入れていた携帯やカメラなど精密機械が水没して故障したなんてこともよく耳にします。これらはジップロック等に入れて、とにかく水に濡れないように対策することが重要です。

備えあれば憂いなし

 アクセスが便利な都市部で開催されるレースであれば、仮に天候が厳しくなったとしても、レース会場を去って帰宅する選択肢があります。

 しかし、山間部で開催されるレースなどでは、公道を封鎖してレースをしている以上、そう簡単に移動できない場合があります。なので、そういったレースには、まさに山登りしにいくような心構えと持ち物の準備をすることが大事です。

 良い準備で、楽しい現地観戦を満喫しましょう。

あきさねゆう
ライター、ブロガー、YouTuber。初めて見たレースは2004年のツール・ド・フランス。ひまわり畑に見とれているうちに、レース観戦にハマって十数年。レースに関するコラムが世に少なく、ならば自分で作ってしまえと「サイバナ」を開設した。今では「Cyclist」でレースリポートやコラムの執筆、国内外レースの現地観戦、Zwiftバーチャルレースへの参戦、ボイスコラムを制作する日々。つまるところ、熱心なファンである。