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Y字路の右側に行きたいときの正しい走り方は?

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自転車通勤で困らない正しい交通ルールと対処法<8>
Y字路の右側に行きたいときの正しい走り方は?

 ここはどう走ればればいいの? 正しい走り方ってどうなんだろう? 自転車に乗っていて、ふと疑問を抱いた経験はないでしょうか。この連載は都市部の自転車通勤を想定して、走行時に困惑しそうなシーンを挙げ、正しい交通ルールを学んでいきます。

 自転車で通行していると、その先の道路がY字状に分かれている場合もあります。写真では、4車線が2車線ずつに分離したY字路となっています。さて、このような道路で、左側を通行したい場合には、そのまま進めばいいのですが、右側の車線に移動したい場合は、どうしたらいいでしょうか。

 前回は、少し複雑な左折専用レーンの通行方法を考えてみましたが、さらに複雑な例もあります。それは左折専用レーンが2車線ある場合です。今回は左折専用レーンが2車線あり、交差点の信号が歩車分離式の道路を走るときはどうすればいいのか、解説します。

右側の車線に移りたい場合、画像の矢印のように車線を横断するしかないですが、現実的にどのように横断すればいいのでしょうか

正しいルールと現実的な対応を解説

 分岐するY字路の右側に行くためには、どうしても一番左側の車線をまたいで二番目の車線に入るか、道路を横断するしかないことになります。自転車は一番左側の車線を走るのが原則であるというルールをそのまま当てはめると、相当難易度が高い道路だと分かります。

 では、どうすべきかですが、写真のような道路では、残念ながらY字路の右車線を進むのに確かな方法はないとしか考えられないようです。一度、左側の車線を進み、横断歩道のあるところで横断して反対車線の歩道に入り、Y字路の右車線の道路に出られるところまで戻るなど、いったん別の道を進んで右車線の道に合流するのが一番現実的かと思われます。

本田聡
監修:本田聡(ほんだ・さとし)
2009年弁護士登録。会社関係法務、独占禁止法関係対応、税務対応を中心に取り扱う傍ら、2台のロードバイクを使い分けながら都内往復20kmの自転車通勤を日課とする。久留米大学附設高校卒・東京大学法学部卒・早稲田大学法務研究科卒。