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スポーツバイクの保管方法はどうすべきか

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スポーツバイクを買う前に知っておきたい10の教え<8>
スポーツバイクの保管方法はどうすべきか

 スポーツバイクを購入したら、どこに保管しますか?

 そもそもこの質問に、「えっ?!」となるかもしれません。自転車を置いておく場所といえば玄関先とか、集合住宅だと決められた自転車置き場とか…だったりするのが普通の感覚でしょう。でもそこはやっぱりスポーツバイク。保管の方法も軽快車(ママチャリ)とは違ってきます。

Photo: Piyavachara Arunotai / iStock / Getty Images Plus / ゲッティイメージズ

屋内保管が基本です!

 いきなり結論を言ってしまうと、スポーツバイクは屋内保管が基本です。家の中に入れちゃうんですか?というと、入れちゃいます。だいたいスポーツの道具って、家の中で保管していると思うので、スポーツバイクも同じ感覚です。

 現実的な話になりますが、高価で重量も軽いスポーツバイクは、誰でも触れるような外に置いておくと、盗難の被害に遭う可能性がそれなりにあります。ちなみに筆者が初めて買ったスポーツバイクは9万円のマウンテンバイクですが、外に停めておいたら1カ月弱で盗まれました(涙)。

 スポーツバイクは今時ロードバイクだと10kg未満、クロスバイクでも10kg台前半そこそこなので、カギをかけていても健康な成人男性なら片手で持ち上げて持って行けてしまいます。さらにプロの人(!)に目を付けられたら、並のカギであればすぐに壊して持って行かれてしまいます。

Photo: AndreyPopov / iStock / Getty Images Plus / ゲッティイメージズ

 屋内保管は物理的に盗むことが困難になりますし、保管時に目に触れないことで、自転車泥棒に目を付けられることもありません。盗難対策の一丁目一番地として「ターゲットにならないようにする」というのはとても重要です。

外で保管するデメリットは他にも

 スポーツバイクを屋内保管する理由は、盗難対策だけではありません。走行性能を高めたスポーツバイクは、一般車、実用車と呼ばれる自転車に比べて、軽量で繊細なパーツやフレームが用いられています。普通に使っていても小まめなメンテナンスが必要なスポーツバイクは、外置きで雨風や砂・ホコリなどに長時間さらされてしまうと、その分性能の劣化が早く進んでしまうのです。

 また、紫外線も自転車には大敵です。タイヤやグリップ、ケーブルといった樹脂部品の劣化につながりますし、塗装も傷めてしまいます。高価なスポーツバイクですから、なるべくキレイに長く乗りたいものです。

 ですから、もしどうしても屋外で保管しなくてはならない場合は、盗難対策の他にもカバーをかけるなど、なるべく野ざらしにしないでおくことをオススメします。玄関内であるマンションのベランダなどに置く場合も、「半分外」であることは考慮した方が良いでしょう。

 屋内でどう保管するかは、それぞれの住宅事情とも相談しつつ、知恵の絞りどころになります。スタンドやラックを使ったり、前輪は外しておいたり、うまく邪魔にならない方法を考えてみてください。

文: 米山一輝(よねやま・いっき)

スポーツサイクル歴約30年の自転車乗りで元ロードレーサー。その昔はTOJやジャパンカップなどを走っていたことも。幅広いレベルに触れたクラブチームでの経験を生かし、自転車スポーツの楽しみ方やテクニックをメディアで紹介しています。ローラーより実走、ヒルクライムより平坦、山中より都市部を走るのが好きです。

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