2019.10.15
日々の体の成長やさまざまな子供向けの乗り物の経験を積んで、いよいよ補助輪を外した自転車に乗るための準備が整ってきました。いよいよ本格的な自転車デビュー!なのですが、まずは準備編として、デビューのために用意する内容をまとめました。
・デビューの目安はいつ?
・どんな自転車を選べばいい?
・どこで練習したらいい?
だいたい3〜5歳ごろになるかと思いますが、成長には個人差があるので、デビューの可否は保護者が見極めましょう。
補助輪なしの自転車に乗るための2つの要素【二輪車の乗車感覚】と【ペダルを漕ぐ動作】が身に付いていれば、あとは体格に合った自転車さえ用意できれば、いつでも補助輪なしデビューできるでしょう。
必要であればサンタさんやスポンサー様(じぃじばぁば、とも言います)とも相談しつつ、補助輪なしデビューの時期を計画しましょう。
自転車選びは悩むところですが、スペックだけでなく、できるだけ現物も見て検討しましょう。安全面については、幼児用であればTSマークかBAAマークが付いているかが、一つの目印になるでしょう。
サイズ選びはロードバイクほどシビアではありませんが、サドルに跨がった際に足が地面に着く大きさの自転車を選びましょう。長く使いたいのであれば、足着きは確保しつつ少し大きめで選ぶといいでしょう。
スペック上重視したいポイントとしては、この連載で何度も出てきますが、まずは「重量」です。同じような見た目で似たような価格でも、幼児車の重量は8kg前後から12kg以上と意外と幅があります。軽い方が扱いやすいのは言うまでもありません。
次に重視したいのが、ブレーキレバーの引きの軽さです。子供の握力レベルは、大人が「十分軽いな」と思うような状態で、ようやく握れる程度と思っておいた方がいいでしょう。現物のレバーを握り比べてチェックしておきましょう。
あとは子供本人が好きな色や形など意見を聞いて決めましょう。キャラクターものに惹かれやすい年頃ではありますが、一般論としてキャラクター商品は、価格が提供する価値の何割かが自転車本体でない部分に割かれているので、サイクリストの親としてはやんわりと避けておきたいところかもしれません。でも最終的に、子供本人が気持ち良く乗れることが一番だと思います。
自転車に乗る練習をする場所ですが、いきなり公道上で練習するのは、もちろんやめておきましょう。最初は平らな広い公園がおすすめです。いわゆる「交通公園」が近くにあればベストです。もちろん、自転車が禁止されていない場所にしましょう。
「平らな」と強調するのは、最初はブレーキがほぼ扱えず、またペダリングも不安定で、上り下りともに難しいからです。一度に与える課題はなるべく少なくなるように工夫しましょう。また、人が少ない曜日や時間帯を見極めて、心置きなく練習できるようにしましょう。
スポーツサイクル歴約30年の自転車乗りで元ロードレーサー。その昔はTOJやジャパンカップなどを走っていたことも。幅広いレベルに触れたクラブチームでの経験を生かし、自転車スポーツの楽しみ方やテクニックをメディアで紹介しています。ローラーより実走、ヒルクライムより平坦、山中より都市部を走るのが好きです。
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