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しまなみ、ゆめしま海道から阿蘇の山々まで オススメの撮影スポット西日本編

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自転車をカッコ良く撮ろう<5>
しまなみ、ゆめしま海道から阿蘇の山々まで オススメの撮影スポット西日本編

 前回は、カッコよく自転車を撮影できるおすすめスポット(東日本編)を紹介したので、今回は西日本に目を向けたいと思う。また、これまでの記事を見ていない人は、第1回の記事(自転車写真を楽しもう!その1)から参照してほしい。

頂上まで上れる池田山

 西日本のお薦めスポット1つ目は、岐阜県の池田山だ。メジャーなスポットではないが、頂上まで自転車で上ることができ、柵のない頂上からは雄大な山々をバックに自転車を撮ることができる。

 ヒルクライムルートとしてもレベルの高い山なので、登り切った達成感と素敵な景色に感動する事だろう。また、麓には池田温泉と道の駅があるので、ゴール地点としても最適だ。

日本一の激坂、暗峠

 2つ目のおすすめポイントは、日本の激坂でも最狂の呼び声が高い大阪と奈良の県境に跨る暗峠(くらがりとうげ)だ。日本一の激坂とも言われる暗峠は、乗って上るのはもちろん自転車を押しても越えるのは簡単ではない道となっている。

 もっとも写真映えするのは、推定37%とも言われるコース中盤にある暗峠最大の勾配を持つカーブポイントだ。目の錯覚かと思わせるような勾配は、一度は写真に収めておきたいポイントと言えるだろう。

写真スポットが沢山「しまなみ海道」

 3つ目は、愛媛県と広島県を繋ぐ「しまなみ海道」だ。片道70kmの距離があり、写真スポットも両手で数えきれない程存在する。おすすめなのは、亀老山展望台から望む来島海峡だ。展望台の100m程手前には、自転車を入れて撮ることのできる展望スポットがあるので、ここで愛車を入れた写真を撮ると良い。島と島を繋ぐ橋はどれも大きく景色が良いので、橋ごとに止まって写真を撮るのも楽しいだろう。

 また人と違った写真が撮りたいなら、しまなみ海道から派生している「ゆめしま海道」が良い。ゆめしま海道へはフェリーを使うことになるが、安価に渡れる上に船旅写真を撮ることもできるのでお薦めだ。

島全体がサイクリングコース

 4つ目のおすすめポイントは、広島県江田島市だ。島全体にサイクリングコースが設定されており、サイクリングコース沿いの海はとても綺麗だ。海を行き交う船を見ながらのサイクリングは楽しく、撮影ポイントも非常に多い。

 特にお薦めなのが、江田島市の西側に位置する大砲山だ。頂上からは呉市や厳島を一望することができる他、日露戦争時に建設されたレンガ造りの施設と自転車を絡めて撮影することができる。ラピュタの世界に迷い込んだような不思議な空間は隠れた撮影スポットと言えるだろう。

どこでも写真映えする阿蘇エリア

 5つ目は熊本県の阿蘇エリアだ。阿蘇と言うと非常に広いエリアになってしまうが、どこで写真を撮っても自転車映えの素敵な写真が撮れるのが阿蘇の魅力だ。春夏秋冬で違う景色を見せてくれるので、どの時期に行っても間違いということはない。(ただし冬は冷えるので、ウェアや装備は考慮したい)

 走るも良し、写真を撮るも良し、ご飯を食べるも良し、温泉に入るも良し。個人的に自転車旅をするなら、日本でも確実にベスト3に入るポイントだと考えている。

本州最南端の佐多岬

 6つ目は、鹿児島県の九州最南端となる佐多岬だ。自転車に乗っていると、海や岬といった端っこに行ってみたいと思えるようになるのだが、やはり日本最北端(宗谷岬)や九州最南端(佐多岬)という響きにはロマンがある。

 特に、佐多岬は離島を除いた日本列島の東西南北の先端ではダントツにアクセスしづらく、思い出に残るライドになるはずだ。また親切に場所と日時を示す看板が設置されているので、自転車で行った記念とする場所には最適だろう。

ロケット射場をバックに撮れる種子島

 7つ目は鹿児島県の南、屋久島の隣りに位置する種子島だ。島一周でおよそ150km、交通量や信号が少なく、集落が点在しているため補給もしやすいと、自転車で走るには最適な環境が揃っている。

 また海が美しく、北から南に進むと徐々にエメラルドグリーンから青い海へと色が変わっていくのも珍しい。最大の特徴は日本で唯一の大型ロケット発射場である種子島宇宙センターがあり、その敷地内を自転車で走ることができることだ。美しい海とロケット射場をバックに撮れる写真は日本でもここだけにしか無い景色だ。最近ではロングライドイベントもあるようなので、イベントを機会に訪れてみるのも良いだろう

最高に綺麗な池間大橋

 最後に紹介するのは、沖縄県宮古島にある池間大橋だ。青い空と青い海、海の色が反射した橋が背景として最高に綺麗だ。バイクを立て掛けられるベンチがあるのも、便利でポイントが高い。この他にも宮古島は写真スポットが豊富なので、一度はサイクリングに行ってみてほしい場所だ。

 このほかにも紹介したい場所はたくさんあるのだが、自分で撮影ポイントを見つける楽しみが無くなってしまうので、おすすめポイントを参考に、ご自身の近くの景色を自転車と共に再発見してみてほしい。

Kento Ozeki
Kento Ozeki
平成元年生まれのロングライド系チャリダー。速くはないが、ヒルクライムが好きで、2017年より日本中の峠を登り総評するブログ「え、登らないんですか?」を運営中。ブログ運営の他、最近では自治体向け観光PRのドローン撮影も行う。