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カメラ位置・画角で変わる構図とタイマー撮影のコツ

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自転車をカッコ良く撮ろう<8>
カメラ位置・画角で変わる構図とタイマー撮影のコツ

 前回までは、自転車での自撮り写真を楽しむための基本的な構図と被写体の心得について説明した。今回は応用編として、カメラの位置・画角で変わる構図とタイマー撮影のコツについて紹介する。過去の記事を見ていない人は、自転車をカッコ良く撮ろう<6>から参照してほしい。

 なお、前回のまとめは以下の通りだ。

自撮り編2まとめ

・カメラの設置はガードレールがやりやすい
・ガードレールがない時は、あるものを有効活用
・基本の構図は3つで、それぞれ表現できるものが違う
・被写体になる人は写真のテーマに合った意識作りを心掛ける

インパクト大な構図で撮るには

 写真撮影で最も簡単にインパクトのある構図を作り出せるのは、カメラを地面に設置することだ。地面からあおるように撮影することで被写体が大きく写り、迫力ある写真に仕上げられる。ただここで難しいのがカメラをどの角度で設置するかだ。

 スマホはデジカメの様に、液晶モニターを本体から分離して傾けたり回転させたりできないので、勘を頼りにカメラを設置しなければならない。また上り坂では身体の感覚の問題でカメラを下向きに設定してしまうので、気持ち上向きにする。

 地面が映らないほど上に向けると、自分と頭上の風景を合わせて撮影できる。例えば生い茂る木々でできた緑のトンネルを走っている時や、大きな構造物があって横向きにカメラを設置すると画角に入らない時などに有効だ。

 この方法の注意点は、カメラによって明暗差が上手く表現できないことやピントが上手く合わないことだ。そのため撮影の度に確認が必要となる。

 横向きの場合と違いカメラと自転車が近くなるため、シャッターが切られるタイミングでカメラのそばを通過しなければならない。1秒でもズレれば、カメラに全く写らなくなるので、タイミングが大切だ。

風景メインの撮り方

 前回、後ろから撮る構図を紹介したがこれを応用したものを紹介したい。やり方は単純で、できるだけカメラから離れることだ。この方法は自転車に乗った人間が主役ではなく、走っている環境を主役にする時に有効となる。

 例えば、長い直線区間や坂の頂上を撮影する時に役に立つ。この時もスタートしてからカウントダウンを始め、シャッターが切れるタイミングで頑張っている姿やポーズを決めておきたい。どんなに小さくなっても人が写っているのは写真の大切な要素だからだ。

最初の5秒が肝心

 ここまで読んでいただいた方に、今まで教えしてきた撮影方法をスマートにこなすためのコツを紹介したい。タイマー撮影はどんな撮り方でも、最初の5秒が大切だ。

 後ろから撮影する場合は、最初の5秒で後続や対向車が来ないかを確認しつつ、片方のペダルに足をかけておこう。つまり最初の5秒で自分が写り込む準備を整えるわけだ。遠くに写る構図を除き、カメラから3~4秒も離れれば程よいサイズで自分が写り込む。準備が終わったら後はゆっくり発進してポーズを決めれば、想像するような構図で写真が撮れるはずだ。

 前から撮影する場合、最初の5秒はUターンする時間となる。カメラから一度離れ、Uターンして戻ってくるのは5秒に以内に心がけよう。それを越えてしまうと、Uターン中にシャッターが切られてしまったり、想定よりもカメラから遠い位置で写ってしまうなど、失敗の確率がかなり大きくなる。

カメラ(スマホ)を設置する時の注意

 これは全ての撮影に共通するが、カメラはしっかりと固定できるポイントに設置しよう。不安定な場所だと風や振動の影響でカメラが倒れ、写真が上手く取れないばかりか、場合によっては機器の破損を招きかねない。

 山道のガードレールに設置する場合、しっかり固定しないと谷や側溝に落として回収できないことがある。また野生動物がいるところでは、持ち去られてしまう可能性も高い。  特に注意すべきなのは、地面にカメラを置く場合だ。地面に置かれたカメラは目立たないので自動車に轢かれるケースも考えられる。交通量が多い場所に置くのはもちろん危険だが、少なくいことろでもタイミングによっては轢かれるかもしれない。自己責任の中で十分に注意してほしい。撮影に夢中になる前に周辺環境の確認をしっかりとしておこう。

今回のまとめ

・カメラを地面に置くとインパクトある写真が撮りやすい
・自分が写り込むタイミングをしっかりとカウントする
・走る環境を主役にするなら、自転車は遠い位置にいると良い
・タイマー撮影は最初の5秒が大切
・撮影機器の設置環境に十分注意すること

Kento Ozeki
Kento Ozeki
平成元年生まれのロングライド系チャリダー。速くはないが、ヒルクライムが好きで、2017年より日本中の峠を登り総評するブログ「え、登らないんですか?」を運営中。ブログ運営の他、最近では自治体向け観光PRのドローン撮影も行う。