2020.4.21
連載の最後は今までの自撮りの仕方やポイントから離れて、自撮りをするための撮影機材について紹介していきたいと思う。自転車関連の機材もそうだが、近年では電子デバイスの進化によって、カメラ等の撮影機材についても小型化や低価格化が進んだ。出先での撮影や自撮りを楽しむことがより便利で容易になっている。そんなデバイスの中でも、使ってみて楽しかったり、便利だった機材を紹介していこう。
GoProを代表とした多くの製品が存在するアクションカメラは、自転車にとっても非常に親和性の高いガジェットといえるだろう。撮影スタイルは様々で、自分で持って使う以外に、ブラケットを通してハンドルやフレームに固定したり、地面に置いたりして使用できる。
特に個人的に最近ヒットだった製品が、Insta360GOだ。電子手振れ補正が内蔵されたカメラながら親指大のサイズで、重量も20g以下と非常に軽量だ。
また裏側に磁石が内蔵されており、ガードレールやミラーポールに貼り付けることができるほか、付属しているペンダント型の磁石を利用することで、ライダーの胸元視点での写真や映像を撮影できる。
詳しい使い方については、私のブログ「え、登らないんですか?」にまとめたので、参照してほしい。こういった製品はスマホのアプリも便利に作られており、SNSとの連携等も便利にできるようになっているのがうれしい。
下記はアクションカメラを使った動画の作例だ。
やはりボケ感や高精細なメリハリのある写真を求める人には、デジタル一眼レフカメラ(デジイチ)は欠かせない存在だろう。
最近ではミラーレスの製品展開が増えてきていることもあり、大型で重量のあるデジイチと比べると、非常に軽量コンパクトになってきている。
スマートフォンと比べると、写真を撮ってからデータを利用するまでには少々不便だ。しかしこれらの煩わしさもWi-FiやBluetoothといった通信技術によって、PCを通さずに直接スマートフォンに転送でき、撮影データの利用はリアルタイムで便利な物になっている。最近のカメラに標準装備の機能だ。
ちょっとしたスナップの場合には、スマートフォンの方が便利だが、ここぞという時の一枚は、まだまだ一眼レフカメラに分があるのも事実だろう。
個人的に自転車撮影(だけではないが)で最も面白く、他人との差別化ができる撮影機材(方法)の一つだと思う。まず、視点が既存の物とは違って上空からという点だ。
撮る度に「こんな見え方があるのだな」と思わされる。最近のドローンは移動体の識別追従機能があるので、これを利用すれば自撮りすることも可能だ。
そして近年は特に小型高性能化が著しい。折りたためる機種ではリュックにはもちろんのこと、自転車ジャージのポケットにもはいるほど小型になってきている。操縦は外で飛ばす限りは、GPSやジャイロセンサーと言ったセンサー類によって補完されるため、かなり簡単にすることができる。
唯一気にすべきことは、人工密集地や空港施設のそばでの認可なしの飛行といった航空法に違反する飛行だ。これは市販のドローンであれば、飛行禁止区域では飛行が出来ないように制御されるので、思っているほど気難しい問題ではない。特に自転車乗りが出かけていくような都心部から離れたようなエリアであれば、飛行制限区域に該当するようなことも少ない。
下にドローンと一眼レフカメラによる動画作例を紹介する。
なんだかんだ言って最強の撮影ツールとなるのが、スマートフォンである。通信機器、財布、カメラなどが一つに詰まったデバイスなので、荷物を増やしたくないサイクリストにとっても、これを持たずに出かけることはほとんどないのではないだろうか。SNSとの親和性も高く、一日のライドをサクッと伝えるのにこれほど便利なデバイスはない。
特に最近のスマートフォンはカメラ機能の充実が図られており、写真だけではなく動画においても素晴らしい性能を発揮する。
直近の機種ではAIによる補正技術やセンサー技術で、夜景や低光度での撮影をこなせるし、一般的な撮影においては一眼レフカメラと比べると操作が簡単だ。一眼レフカメラを使うよりも見た目に綺麗な写真が撮れてしまうので、機械モノが苦手な人にはありがたい存在だろう。
実際、私もサドルバッグを付けるのも嫌なほど身軽を求めるタイプなので、ブログの撮影のほとんどはスマートフォンでこなしているが、それでも撮り方や設定を工夫することでそれらしい写真は十分に取ることができる。
皆さんも撮影機材を増やして、サイクリングや自転車旅の思い出を様々な形で残してみてはいかがだろうか。
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