2020.10.13
自転車で道路を走る時に、守らなければならないルールが、道路交通法(道交法)です。しかし運転免許のない自転車では、ルールの知識を持たないまま乗車している人も少なくないようです。自転車に必要な道交法の基礎知識を、簡単なクイズで学んでみましょう。
【自転車と交差点】
答え:×
車両は交差点を左折する際に、あらかじめできるだけ道路の左端に寄り(自転車レーンなどがある場合はその中にまで入って)、そのまま左側端に沿ってゆっくり曲がるというのが、道交法で示されているルールです。これは左側をすり抜けてくるかもしれない自転車やオートバイなどの二輪車を、左折時に巻き込まないようにするための動作です。
すでに左右に並んでしまっている自動車が幅寄せをしてきたとしたら大問題ですが(自動車側の安全確認不足)、前後関係にあって目の前をふさがれたというのであれば、自動車側のドライバーはむしろルールに則った正しい動作をしています。
ただ現状、このルールを守って交差点を左折しているドライバーは、教習所の練習中を除けば、あまり多くないというのが筆者の印象です。そのため、運転免許を持っていない人は、こういったルールが存在していることすら知らないことが多いかもしれません。
もしこのような場面に遭遇したら、左折に巻き込まれて危ない目に遭わずに済んだと思って、自動車が左折するのを後ろで待ちましょう。車道と歩道をみだりに切り替えて走るのは危険です。
また、左に曲がろうとしているクルマを左側から抜こうとするのは、左折車の進路変更を妨げることになり、違反となります。この行為は事故のリスクも高く、やめておくのが得策です。
スポーツサイクル歴約30年の自転車乗りで元ロードレーサー。その昔はTOJやジャパンカップなどを走っていたことも。幅広いレベルに触れたクラブチームでの経験を生かし、自転車スポーツの楽しみ方やテクニックをメディアで紹介しています。ローラーより実走、ヒルクライムより平坦、山中より都市部を走るのが好きです。
この人の記事一覧へ2009年弁護士登録。会社関係法務、独占禁止法関係対応、税務対応を中心に取り扱う傍ら、2台のロードバイクを使い分けながら都内往復20kmの自転車通勤を日課とする。久留米大学附設高校卒・東京大学法学部卒・早稲田大学法務研究科卒。
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