外音を取り込むイヤホンなら自転車走行時も使用可能?クイズで知る自転車の正しいルール<22>

2024/09/09    本田聡

 自転車で道路を走る時に、守らなければならないルールが、道路交通法(道交法)です。しかし運転免許のない自転車では、ルールの知識を持たないまま乗車している人も少なくないようです。自転車に必要な道交法の基礎知識を、簡単なクイズで学んでみましょう。

問題

イヤホンを付けた自転車走行、骨伝導や外音を取り込むタイプなら使用可能

答え:〇

解説
 道路交通法では、運転者の遵守事項を定め、各都道府県の公安委員会が定める道路交通規則に定められた事項を遵守するよう求めています(120条10号、5万円以下の罰金)。

 東京都の道路交通規則では、「大きな音でイヤホンを聞くなど、安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと」といった定めがあります(東京都道路交通規則8条(5))。耳をふさいで周囲の音が取り込まれにくい状態で自転車を運転することは違反になります。

 都道府県によってイヤホンに関する規定の詳細は異なりますが、多くの地域では同様の罰則があります。

 ただし、イヤホンを装着して音楽などを聴きながら運転すること自体が禁止されているわけではありません。骨伝導イヤホンは、耳をふさがないので外音の取り込みをしながら、イヤホンの音を聞くこともできますし、外音取り込みモードを持つようなイヤホンもあります。これらの場合には、この道路交通規則に違反しないと考えられるでしょう。

文:本田聡(ほんだ・さとし)

2009年弁護士登録。会社関係法務、独占禁止法関係対応、税務対応を中心に取り扱う傍ら、2台のロードバイクを使い分けながら都内往復20kmの自転車通勤を日課とする。久留米大学附設高校卒・東京大学法学部卒・早稲田大学法務研究科卒。

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