2023.5.11
ロードバイクを買う理由や目的はそれぞれですが、選ぶ車体やアイテムにはセオリーがあります。なぜそのアイテムを選んだ方が良いのか、ビギナーに知っておいてほしいポイントについて、ロードバイクインプレッションやアイテムレビューでおなじみの自転車専門媒体『La route』編集長・安井行生さんが解説します。
クルマには、スピードメーターやオドメーター、ナビなどが設置されており、ドライバーに様々な情報を提供してくれます。それにより、行動範囲が広がり、より安全に安心して走ることができます。自転車にも、そんなデバイスを付けることができます。サイクルコンピューター、略してサイコンです。
サイクルコンピューターにはさまざまな種類があります。
スピードや走行距離が分かる基本的なものは数千円で購入できます。スピードや累積距離が分かるようになると、自分がどれだけ走れるようになってきたかが数値化でき、ライドの満足感が高まります。また、距離や速度を目安に目標を立てることができるようにもなりますね。
より高機能なサイコンになると、心拍数やケイデンスも測れるようになります。ケイデンスとはペダルの回転数のこと。心拍数もケイデンスも、自転車で効率よく走るための目安になります。要するに、この2つが測れるようになると、より楽に遠くまで走れるようになり、本格的なトレーニングのための指標にもなります。消費カロリーを計算する機能を活用すれば、ダイエットにも役立ちます。
さらに高性能なモデルになると、GPS機能を搭載し、どこを走っているのかが一目瞭然になるだけでなく、目的地までのナビや、あらかじめダウンロードしておいたコースの案内、さらにライドのデータを解析してくれる機能などが付きます。
さらにカラー液晶になり、タッチパネルになり……と、もうクルマのメーターやナビに負けないくらいの高性能モデルも増えてきました。アプリと連携し、ライドの解析ができ、トレーニングメニューを作成してくれ、事故検出機能もあり……と、サイクルコンピューターならではの進化もしています。
サイクルコンピューター、走るための必需品ではありませんが、あったほうがモチベーションが上がりますし、自転車の楽しみ方が大きく広がります。
自転車ライター。大学在学中にメッセンジャーになり、都内で4年間の配送生活を送る。現在は様々な媒体でニューモデルの試乗記事、自転車関連の技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆し、信頼性と独自の視点が多くの自転車ファンからの支持を集める。「今まで稼いだ原稿料の大半をロードバイクにつぎ込んできた」という自称、自転車大好き人間。
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