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tom’s cycling YOPIさん 「自転車とYouTubeがくれた新しい世界」

 夫婦で自転車系YouTubeチャンネルを運営するtom’s cyclingのYOPIさんは出産を経て、これまでとは違った向き合い方で自転車を楽しんでいます。どのようなモチベーションでロードバイクライフを送っているのかインタビューしました。

富士山五合目までの「富士スバルライン」を走り切って喜ぶYOPIさん

自転車を始めたきっかけは?

 「実は、それまで運動経験はほとんどありませんでした。ママチャリを移動手段として使うくらいで、スポーツとは無縁な生活でしたね」と語るYOPIさん。そんな彼女がロードバイクに出会ったのは、夫の影響でした。「夫が社会人になったタイミングでロードバイクを始めていて、結婚した年にYouTubeを一緒に始めようと考えたとき、そのテーマをロードバイクにしたんです。それがきっかけでロードバイクを購入し、挑戦を始めました」。

ロードバイクへの初めての印象は?

 「それまでクロスバイクには乗っていたので、ロードバイクに対しても『長い距離を快適に走れるもの』という憧れがありました」と話すYOPIさん。しかし、初めてロードバイクを見たときには驚きが大きかったと言います。「タイヤの細さや独特なハンドル、前傾姿勢のポジションを見て、『本当に乗れるのかな?』と不安でした。最初は公園を一周するのさえ怖かったですね。でも、夫がそばで丁寧に教えてくれて、その不安が少しずつ解消されました」。

ロードバイクの楽しさを発見した瞬間は?

 「これまで部活もやっていなかったので、スポーツを通じて達成感を得た経験がありませんでした」と語るYOPIさん。それが変わったのはロードバイクとの出会いから。「例えば、時速30kmで走れたとか、山を登りきれたとか、目標を達成できたときの喜びは今までにない感覚でした。ロードバイクを通して、新しい世界が広がった気がします」。

最も印象に残っているチャレンジ

 YOPIさんにとって忘れられないのが、初めて挑戦した千葉県の鹿野山。「それまで丘や陸橋を上るだけでも大変だった私にとって、本格的な山を登るのは一大挑戦でした。登っている間は『Uターンして帰りたい』と思ったほど。でも、頂上からの景色を見た瞬間、その気持ちは吹き飛びました。達成感と景色の素晴らしさで、『やってよかった』と心から思いました」。

鹿野山はチャレンジングな上りが続くヒルクライムルートで、展望台の景色が魅力の一つ

YouTube活動を通じて得たもの

 ロードバイクの魅力を発信する場としてスタートしたYouTubeですが、それが継続の大きな原動力にもなっているそうです。「SNSを通じて、自分のライドや挑戦をたくさんの人に見てもらえるのは嬉しいです。視聴者の方々からのコメントや応援の声が、私にとって大きなモチベーションになっています。YouTubeがなければ、ここまで続けられなかったかもしれません」。

ママになってからの自転車ライフ

 「出産後の目標は、富士ヒルクライムの完走でした」。YOPIさんは、育児の合間を縫ってトレーニングを重ねたといいます。「昼寝中に室内トレーニングをしたり、少しずつ体力と体型を戻していきました。また、夫婦で近場を軽くサイクリングすることもあり、子供を預けて走る時間が良い気分転換になっています。夫とサイクリング中にいろいろな話をするのは、夫婦の良いコミュニケーションの時間にもなっています」。

今後の目標とは

 「これまでロードバイクを通じて、知らない土地を旅しながら、その景色や空気、グルメを楽しむことがとても楽しいと感じています。これからも日本各地を訪れ、自転車で新しい道を走りたいですね。その経験を発信して、同じように自転車を楽しむ人たちと共有したいです。それが私にとっての幸せですし、目指していきたい姿です」。

長野県にある栂池高原での1枚

 ロードバイクとの出会いが、YOPIさんに新しい世界と挑戦の喜びをもたらしました。これからも彼女の自転車を通じた旅路が多くの人に刺激を与えることでしょう。

YOPI(よぴ)

自転車系YouTubeチャンネル「tom’s cycling」で、夫のTOMIさんと共に活動。結婚を機にロードバイクを始め、運動経験がほとんどなかったにもかかわらず、自転車の魅力に惹かれ、ヒルクライムやロードレースなど様々なイベントに参加。YouTubeではポタリングやレース、ロングライド、機材紹介など多岐にわたる情報を発信中。

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