2019.4.30
せっかくのトレイルライドも、ライド中にトラブルが起きては元も子もありません。トレイルを楽しく、そして安全にライドするためには、ライド前のバイクチェックとメンテナンスを行い、少しでもトラブルが起きないように心がけましょう。
バイク各部に緩み(ガタ)がないか、サスペンションの動きや変速動作はスムーズか、そしてブレーキがしっかり利くかなどの基本チェックと対処は、ライド前日までに終わらせておきましょう。走行感に違和感を覚え、自分で直せないようであればプロショップに相談しましょう。そして、チェーンへの注油もお忘れなく!
トレイルまでのアプローチでは、バイクを車に載せたり、輪行したりする際にホイールを外す機会は多々あると思います。
油圧ディスクブレーキの場合、ホイールが外れている状態(ディスクローターがない状態)でブレーキレバーを握ってしまうと、ブレーキパッドが閉じてしまいます。ホイールを外したときは、ブレーキパッドの間に純正のスペーサーか、パッドを傷めない厚紙等を挟んでおくようにしましょう。
15㎜アクスルや12㎜アクスルのように、アクスルを抜いてホイールを外す場合は、アクスルをフロントサスペンションやフレームに戻すなどして、なくさないように気をつけましょう。
タイヤの空気圧は、タイヤのサイドウォールに表記されている適正空気圧表示を参考に調整します。例えば「29PSI/2.0BAR – 43PSI/3.0BAR」と表示されている場合は、この範囲内でタイヤの空気圧を調整します。
よりワイド化している最近のMTBタイヤは、より低圧で使いがちですが、極端な低圧で使うと、後で述べるリム打ちパンクを起こしやすくなります。
フロントサスペンションやリアサスペンションには、ロックアウト機能(サスペンションの動きを止める働き)付のものがあります。特別な場合を除き初心者の方は、ロックアウトを解除しておきましょう。
パンクは、トレイルライドでいちばん多く遭遇するトラブルです。石や根が作り出す角にタイヤが強くヒットすると、タイヤとリムにチューブが強く挟まれパンクします。トレイルで起きるパンクの大半は、この「リム打ちパンク」で、タイヤの空気圧が低すぎる場合にもよく起きるトラブルです。また、木のトゲや尖った石もパンクの原因となります。パンク修理は修理の基本、自分で直せるように予習しておきましょう。パンク修理の対処手順は以下の通りです。
前回のMTBの装備でお伝えしたように、トレイルでのエア調整やパンクに備え、バックパックの中には、携帯工具、スペアチューブ、タイヤレバー、携帯ポンプなどを用意しておきましょう。
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