2020.9.11
マウンテンバイク(MTB)のプロフェッショナルがMTBにまつわる素朴な疑問に答えます。今回は「ディスクブレーキのブレーキパッド、交換時期の目安は?」についてです。プロライダーの品川真寛氏が答えます。(Photo & Text by Koichiro Nakamura)
ディスクブレーキは雨の日でも確かな制動力を発揮する強力なブレーキです。現在はMTBの標準装備となっています。日常的なメンテナンスは、ほとんど必要ありませんが、ブレーキパッドには注意したいところです。ブレーキパッドは消耗品で使うほどに減るので、交換が必要になるからです。
そして、その交換の頻度は想像以上に早いかもしれません。オフロードを走行するMTBは、時に泥や雨など悪状況でも走るので、ブレーキパッドの減りがオンロードよりも早いことが多いのです。
ブレーキパッドは、バックプレートという地金にパッドが貼られた構造になっています。このパッドが円盤状のローターと擦りあうことでブレーキが利く仕組みです。シマノ製の場合、ブレーキパッドの交換時期は、パッド部の残りが厚み0.5mm以下になったときが交換時期だとマニュアルには書かれていますが、減り具合もパッと見ただけではわかりにくいのが実情です。適切な交換時期は目視だけでは難しく、お店で点検してもらうことがベストな選択となります。
しかしながら、明らかな減りがないかは目視で確認きるようになっておきたいところです。メーカーやモデルによって違いますが、前ブレーキと後ブレーキ、例えば写真のように、ブレーキパッドが見える位置があるので覗いて、減り具合を見てみましょう。
ちなみに、ブレーキパッドがすり減り、なくなったまま無理に使い続けると、ディスクローターを傷つけたり、ブレーキ本体であるキャリパーの破損につながります。自転車の命綱とも言えるブレーキですから、ちょっとした故障は重大な事故に繋がることがあります。
ブレーキパッドがすり減ったと感じたり、不安に思ったりしたら、早めにお店で点検・交換作業をお願いしたいところです。
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