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教えて! MTBのスゴイ人<19>

How to ride and enjoy 教えて! MTBのスゴイ人

MTBの魅力は何でしょう?
教えて! MTBのスゴイ人<19>

 ロードバイクやマウンテンバイク(MTB)の選手として活動し、多数の実績を残してきた品川真寛さん。現在は自転車に乗ることの楽しさをさまざまな形で伝えています。品川さんに「MTBの魅力は何でしょう?」という質問に答えてもらいました。(Photo & Text by Koichiro Nakamura)

品川真寛(しながわ・まさひろ)
 1982年2月15日生まれ。2004年ロードレース全日本選手権U23クラスで優勝。2005年からオランダ籍スキル・シマノで活動。2007年にパリ〜ルーベ日本人初出場。2012年ジャパンカップロードレース11位を最後に引退。ロード選手引退後はMTBリーグのCoupe du Japon(CJ)に参戦。2015年にMTB全日本選手権エリート10位、2017と2018年にMTB全日本選手権マスターズ優勝。2019年に静岡県伊豆地域にあるメリダブランドの大型展示体験施設「MERIDA X BASE」のマネージャーに就任し、同時にミヤタ-メリダバイキングチームのサポートライダー兼メカニックとしても活動。さらに2019年に設立した地域密着型のロードレースチーム「レバンテフジ静岡」のコーチに就任。スポーツ自転車の楽しさをライダー、施設スタッフ、コーチという3つの立場から伝え続けている。

ゆっくりな走りでも楽しめる

 MTBの太いタイヤは重くて、スピードは出しにくいし、走りもゆっくりになります。でもそれがいいんです。速くなくても、路面の変化があり、その変化が楽しいですね。

 自然の中を走るので、自然がより身近に感じられます。単に自転車に乗るということだけでなく、季節によっては綺麗な景色が見られる、森林浴が楽しめたりします。

流れるようなトレイルは左右に降られて走っていくこと自体が楽しいです

 そして、自転車の乗車技術をマスターできます。MTBはテクニックを磨く練習自体が楽しく、上手になったと感じられたときの気持ち良さは、達成感とはまた違った気分の良さがあります。テクニックを磨く練習自体が楽しいので、繰り返しているうちに、気づいたら上手くなっていますね。

最近は、人工的で滑らかな凹凸の続く「パンプトラック」セクションを備えたMTBパークが人気です

ゲーム性が楽しい

 乗車してクリアできないところ出てきます。そうしたセクションで、ラインの取り方やペダリングの工夫、ギヤの位置や乗車時の体重移動などを考えて、何度も練習するとクリアできるようになります。こうしたゲーム性が楽しいですね。

 自転車を移動だけのものにしない別の楽しさ、ゲーム性みたいなものがあります。現在、静岡県伊豆の国市にある「MERIDA X BASE」の近くにフィールドを作っていますが、地形や走り方を考えて、いろんな楽しさが味わえるようにしています。フィールド作りそのものの楽しさも味わっています。

自身の作ったパンプセクションを試乗する品川さん。繰り返すほど上手くなっていくのがMTBの楽しさのひとつだと言います

 ちなみに、フィールド情報は、「Enjoy Sports Bicycle」で多数紹介していますので、参考にしてみてください。ライド仲間を探すには、MTBに明るいお店に通うと良いでしょう。仲間ができるときっかけになりますよ。