2023.6.12
神奈川県横浜市出身のアスリート。父との多摩川サイクリングをキッカケにマウンテンバイクに出会い、その後自転車競技を始める。2019年に竹内遼と「FUKAYA RACING」を立ち上げ、プレイングマネージャーとして活動。全日本選手権2022 XCE優勝。2023年からは選手に専念し、東京都昭島市を拠点に活動中。
この人の記事一覧へマウンテンバイク(MTB)のプロフェッショナルがMTBにまつわる素朴な疑問に答えていく本コーナー。第36回は「ペダルはSPDとフラットペダルどちらを使えばよい?」という質問にプロライダーの松本佑太氏が答えていきます。
意外かもしれませんが、マウンテンバイクに乗っている人のほとんどはフラットペダルを使っています。里山などを走る際、ペダルから足を外す機会が多いからです。シューズとクリートを通して固定する「SPD」タイプのペダルを使うと、ペダルが足に固定されるがゆえに、比較的楽に重心移動ができます。それもメリットですが、基本動作を習得するのが難しくなるため、初心者はフラットペダルがおすすめです。
フラットペダルは、ペダルにシューズが喰いつく突起物のようなピンがついているものがいいでしょう。上級者向けの話になりますが、マウンテンバイクはペダルを掻き上げることによって後輪を持ち上げることができます。乗り慣れてくればそういった動きもしたくなるでしょうから、将来的なことも考えてピンつきを購入するといいと思います。
ちなみに、素材はプラスチックではなくアルミがおすすめです。転倒時にペダルが壊れる可能性を低くすることができます。
また、少し話はそれますが、初心者は膝部分をガードするスネガードがあると安心です。ペダルの上で足を滑らせた時、スネを打つと本当に痛い。初心者あるあるです。スケートボードで練習する際につけるガードでも良いので、何か1枚挟んでおくと安心です。
もちろんSPDペダルにもメリットはあり、上りを走る機会が多いマウンテンバイカーには特におすすめです。滑りやすい斜面を上るためには、パワーを一定に地面に伝えなければなりません。
シューズとペダルがくっつくSPDペダルは、ペダルを上から押し込むだけでなく、引く動作ができるのが特徴です。連続した回転により効率よく山を上ることができます。
マウンテンバイク歴やスタイルに合わせて、選ぶと良いと思います。
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