2019.10.15
今年で第2回目となる「CYCLE AID JAPAN 2019 in 猪苗代 MTB RIDE 磐梯山」(サイクルエイドジャパン2019イン猪苗代 MTBライド磐梯山)が、9月7日に開催された。福島県内はもちろん、東北から関東にかけての216人のマウンテンバイク(MTB)愛好家が参加した。舞台となったのは昨年に引き続き、福島県のグランドサンピア猪苗代リゾートスキー場。見上げると磐梯山、眼下には猪苗代湖を望む、抜群のロケーションだ。(Photo & Text by 大星直輝)
イベントはキッズレースから本格的な2時間エンデュランスレースと内容盛りだくさん。その中でも子供向きのレースが充実しており、家族での参加がとても多くみられた。
またレース以外にも、サポートライダーと走る「オフロード体験ツーリング」や、MTB以外の車種でも参加可能な「猪苗代魅力発見ツーリング」など、初心者から上級者まで楽しめるイベントが開催された。
福島県から「猪苗代魅力発見ツーリング」に友人同士で参加したのりさん(37歳・会社員)と類さん(50歳・主婦)は、「野口英世記念館やアクアマリンいなわしろカワセミ水族館など、猪苗代ならではの名所を巡れて楽しかった。揚げまんじゅうや笹団子も美味しかった。また参加したい」と笑顔で語った。
メーカーブースでは、各社最新のMTBが用意され、そのほとんどに試乗できた。そのなかでも特に人気だったのが、e-Bike(電動アシスト付きスポーツ自転車)だ。
初めて乗るという参加者も多く、「上りがすごい楽!」などの感想が多かった。気になっているけど乗る機会に恵まれないという参加者が多い印象で、今後は試乗の機会が増えれば、e-Bike普及にも弾みがつくだろう。
そのほかにも、地元福島県に本社のある日東も、MTB向けのステムやハンドルバー、ボトルケージなどを展示していた。
フードブースでは、宝来堂のじゅうねんみそ(えごま味噌)としょうゆ味の炭火焼き団子や、いわはし館の会津手打ちそばなど、地元猪苗代の味覚を参加者にアピール。また、昨年も好評だった豚汁は、引き続き無料で提供され、500杯も用意された。
午前中はキックバイクによるキンダーレースからスタート。初めての競争に真剣な子や、途中で走るのをやめてしまう子まで様々だが、終始緩やかな雰囲気で進んだ。その後は補助輪あり・なしの未就学児によるレースや小学生のキッズクラスのレース、30分のチームリレーが実施された。
午後になるとメインレースの2時間エンデュランスが行われ、1周2kmコースで周回数を競いあった。単独ソロのほか、ペア・トリプル・クアトロの全4クラスが同時にスタート。スタートダッシュをしたソロの参加者達が先頭を引っ張る中、場内では「ソロの選手はそんなに飛ばしてしまって、果たしてこのまま2時間も体力がもつのでしょうか?」とのアナウンスも。トップ選手はその心配をよそに、ペースを守りつつ20周を無事走破した。
ペアクラスで優勝した上村和久選手と櫻井楓選手(あまごワークス)は、「コースはテクニカルな部分もあり、体力だけでなくある程度の技術も必要だった。上りが得意なので、それを生かして勝つことができた。昨年は2位だったので、今年は優勝ができて嬉しい」と喜びを露わにした。
レース中には、インストラクターによるビギナースクールやキッズスクールも開催された。コーナリングのペダル位置や、ニュートラルポジションの姿勢、バイロンを使ったスラロームなどを、プロ選手が丁寧に指導。真剣な眼差しで練習するキッズたちが印象的だった。
今年2回目となった「CYCLE AID JAPAN 2019 in 猪苗代 MTB RIDE 磐梯山」。参加者はもちろん、一緒に訪れた同行者も楽しめるイベントが盛りだくさんで、とても温かいアットホームな雰囲気が溢れる大会だった。来年も開催されるとのことなので、上級者の方はもちろん、初めてのMTBレースに出てみたい方から、これから選手を目指すキッズまで、ぜひみなさんも参加してみてはいかがだろうか。
(Cyclistより転載)
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