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第6回

How to ride and enjoy はじめよう マウンテンバイク

MTB(マウンテンバイク)の乗車姿勢
第6回

基本の乗車姿勢

ペダルの上に立ってみよう

 オフロードで路面の凹凸を越えるときの基本姿勢。ペダルを回している足を止め、ある程度スピードを維持した惰性の状態で走行します。ペダルの上に立つことで膝の曲げ伸ばしが可能になるため、体が突き上げられることなくスムーズに通過できます。両足のペダルの高さが地面と平行になるようにそろえ、前後のタイヤにかかる荷重が50:50になるように意識します。手はハンドルに添えるくらいのイメージ。下ではなく少し先を見ることで安定性が高まります。

 ヒジを伸ばした状態で腕が固まり、手の平で体重の多くを支えてしまっている姿勢。背中が反り気味であごが上がりやすくなり、スムーズなハンドル操作も難しくなります。

 気負いすぎて前のめりになってしまった姿勢。荷重が前方向にかかることで、前転するリスクが高まります。また、動作が遅れる原因になりがちな近すぎる目線の位置もNGです。

より登りやすくなる姿勢

 平地と同様、登り坂でも前後のタイヤにかかる荷重は50:50が基本です。路面に傾斜がついた分、平地と同じ姿勢では荷重が後方にかかってしまうため、登り坂では上体をやや伏せるようにハンドルを押さえ、前タイヤにかかる荷重が抜けないようにします。ただし、前に加重しすぎると後ろタイヤが空転するので要注意。サドルに軽く加重してタイヤがグリップするようにしましょう。

安全に下るための姿勢

 下り坂でもやはり、前後のタイヤにかかる荷重は50:50が基本。登り坂とは逆に荷重が前方にかかりやすくなるため、前転するリスクが高まります。そのため下り坂では、お尻を引き気味にして前後荷重のバランスをとる動作が必要となります。ただし、お尻を引きすぎると前タイヤの荷重が抜けてしまい、ハンドルがコントロールしづらくなってしまうこともあるので注意が必要です。

スムーズに曲がるための姿勢

 オフロード走行では、コーナリング動作もペダルの上に立った状態でおこないます。ハンドルを切るのではなく車体を傾けることで曲がるのですが、この<傾ける>はそれほど意識する必要ありません。曲がりたい方向に目線を定めつつ無理のない速度でコーナーに進入すれば、思い描いた走行ラインから逸脱することなく、安全かつスムーズに通過できます。

 

 コーナーの手前で怖さを感じないスピードまでしっかりと減速しておきます。次に目線をコーナーの出口付近に移し、余裕を持って進入します。見る位置が近すぎると体の反応がワンテンポ遅れてしまいスムーズに曲がれなくなってしまいます。

 

 コーナリング中も前後タイヤへの荷重は50:50が基本。どちらかに偏るとタイヤが滑りやすくなります。また、内側の足を下げてしまうとぺダルが地面に当たることもあり危険。左右の足の高さをそろえる(または外側の足を下げる)ようにしましょう。

 

 コーナーの出口では、曲がった先の状況をいち早く察知することが大切です。先の路面状況をしっかり確認してから進みましょう。