2019.9.6
マウンテンバイク(MTB)で山を走ってみたい! 興味があってもMTBが体験できる肝心の場所やサービスってイマイチ分かりませんよね。また、MTBは持ってないけど、どうしたらいいの? なんて不安もあるはず。今回は初心者の方が安心してMTBを満喫できそうな安心・充実したサービスを揃える富士見パノラマリゾートに行ってみました。
富士見パノラマリゾートは長野県富士見町にあるスキー場です。冬はスキーやスノーボードが楽しめるのはもちろんですが、夏はトレッキングやMTBのフィールドに様変わり。1年中を通して様々なアクティビティを体験できます。都心から高速道路を経由して約3時間と、比較的アクセスも良好です。
今回なぜ、富士見パノラマリゾートを選んだのかというと、上記の通り、様々なアクティビティが体験できることや都心からアクセスしやすいからです。
また、ホームページ上で「日本最大級のMTBフィールド」と称されるように、たくさんのコースが用意されていること、各種用品のレンタルやスクールが充実していたことが挙げられます。ホームページ内の写真は、雄大な景色を背景にMTBで走行する様子が映しだされているので、自分が体験する姿をイメージしやすいのも決め手でした。
富士見パノラマリゾートには、2000台も停められる広い駐車場が設置されています。会場に到着したのは営業開始して30分ほどですが、お客さんでいっぱい。バイカーやトレッキング客で賑わっていました。
車を駐車して、必要な荷物を持ってゲレンデへ。MTBのレンタルの手続きは会場内自転車ショップ「BACKYARD GARAGE HOUSE」(バックヤードガレージハウス)で行います。
レンタルプランは、バイクや用品を単体で借りれるものや、セットプランなど実に様々。バイクは走るコースに応じて、ハードテイルMTB、オールマウンテン、ダウンヒルMTB、キッズバイクから選択でき、用品も必要なものごとに借りられます。
今回は初めてMTBを体験するということで、自転車と装備品、リフト1日券、初心者講習がセットになった「MTBベーシックスクール パッケージ」(オールマウンテン)を選択しました。初心者でも楽しめるように前後サスペンション付きのMTB、装備品は肘・膝のプロテクターとグローブ、ヘルメットが付属する充実した内容です(税込1万5000円)。
MTBといっても自転車だし、軽快車(ママチャリ)と同じ感覚で乗れると思うかも知れません。しかし、見た目から分かる通り、全く別の乗り物。
サスペンションが付いているとはいえ、荒れた路面を走るので基礎・基本をしっかりおさえていないと、ケガや大事故につながりそうだなと思い、講習が付いたパッケージを選びました(講習の最少催行人数は2人。当日は撮影スタッフと合わせて2人で受講)。
初心者講習では、MTBの乗り方やブレーキのかけ方といった操作、カーブでの姿勢などを専任のプロスタッフがレクチャー。基本を学んだ後に、教わったことを実践する練習用コースも設けられていて、本格的な体験を前にしっかりと準備できました(上級者向けにはマンツーマンの個人レッスンも)。
講習会を受けて特に重要だと感じたのがポジションです。MTBは荒れた道を走るため、お尻をサドルから浮かして走るのが基本。重心はやや後よりでなるべく低い姿勢を取ると教わりました。また、ペダルの位置は地面と水平にするなど、座りっぱなしの軽快車とは乗り方が全くの別物。走る道と車種が異なるだけでここまで違いが現れるのは驚きです。レッスン中はどこが良くてどこが悪いかを的確に教えてくれて、非常にためになりました。
基礎・基本を学んだらいよいよコースへ。まずはスキルアップエリアで、講習で教わったことの応用です。
スタート地点まではリフトに乗って移動します。もちろんMTBもリフトで搬送! 係の人が載せてくれるため、自分で作業する手間もありません。降りるときもほとんど同じで、係の人が車体を下ろしてくれます。
山の上から麓までは、雑草が茂る道や土がむき出しになった凸凹道をスタッフ先導のもと、駆け抜けます。
最初はいつ滑って転んでしまうのかと恐怖との闘いでしたが、バイクの操作とコースに慣れてくるとだんだんとテンションが上がってきました! あえて凸凹しているところを通ってみたり、どういうラインで走ればいいかを考えるうちに走りに没頭していきます。これがMTBの醍醐味なのかもしれません。
運動したらお腹が減ってしまうのが人の常。場内にあるレストラン「オリオン」でランチをいただきます。提供される食事はラーメンやカレーといった定番品から、ご当地メニューの山賊焼きやソースカツ丼など豊富なラインナップ。どのメニューも非常にボリューミーでお腹をしっかりと満たすことができます。
「それでも足りない!」という方はデザートも食べましょう。オススメは爽やかな甘酸っぱさが魅力の「ルバーブソフトクリーム」! 疲労回復効果のあるビタミンCが含まれているため、運動後に最適です。
腹ごしらえを済ましたら本格的なダウンヒルに挑戦です。ゴンドラ券(片道1050円、 MTBベーシックスクール パッケージには含まれません)を追加購入し、今度はMTBと一緒にゴンドラに乗って山頂へ向かいます。急斜面を駆け上がり、約15分ほどで到着。山頂は麓と730mも標高差があるため、半袖では少し肌寒いほどでした。
ゴンドラ駅から数100m進むと、山頂カフェ「Mons Diner」(モンスダイナー)があるのですが、そのデッキから見る景色もまた最高! ゲレンデには緑豊かな風景が一面に広がり、対面には八ヶ岳。その下に富士見町の中心地を見渡せます。
少し景色を楽しんだら、いよいよ本格ダウンヒルコースへ。全長約9kmのコースはスキルアップエリアとは異なり、木の根っこや石、砂利などが多い印象です。大きな木の根っこや岩を超える時に少し大きめの振動が襲いますが、障害物を問題なく乗り越えてる!という達成感でいっぱいです。
また、傾斜も非常に急なため、スピードが出やすくなっているのがとても楽しい! どんどん速度が上がっていく中で狭い木の間をすり抜けたり、開けた場所を走ったりするのは、まるでテーマパークのアトラクション。大自然の中でジェットコースターに乗っているようです。
どんどんスピード出して走りたいですが、初心者なのを忘れてはいけません。コースも長いため、途中に設けられた休憩スポットごとにこまめに休憩し、無理せずに下りました。それでもやっぱり楽しかった。
上級者ともなると麓まで一気に下る人もいるそうで、休憩しながら下っていた身としては驚きを隠せません。
麓まで到着したらMTB体験は終了。レンタル用品一式をショップに返却し、満喫したMTBとフィールドにお別れです。
フィールドを沢山駆けずりまわって体はベトベト。スキー場周りだと温泉施設もあるため、汗を流してさっぱりできます。
オススメは富士見パノラマリゾートから約1km先にある「ゆ~とろん水神の湯」。8種類の露天風呂は100%天然かけ流しのアルカリ性単純硫黄泉で、好みに応じて様々な温度のお風呂が用意されています。
今回は「手ぶらで気軽に」というテーマのもと、富士見パノラマリゾートでレンタルパックを使ったMTB体験を紹介しました。モデルケースでは一部のコースのみ取り上げましたが、1日では楽しみ尽くせないくらい魅力あふれるコースがいっぱいあります。レンタル品や講習も充実しているので、友達同士でも、ファミリーでも、手軽にアクティビティを楽しめると思います。フィールドに行ってみると、MTBが楽しくダウンヒルバイクが欲しくなってくるから不思議です。興味はあるけど、MTBの経験がないという人は、一度、フィールドに行ってみてはいかがでしょうか。
取材協力:富士見パノラマリゾート、BACKYARDGARAGEHOUSE
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