2019.2.8
いくら周囲に注意を払って安全に走っていたとしても、走行中に自転車が壊れては元も子もありません。愛車の状態にはいつも気を配っておいてください。例えば自分がいつも乗っているクルマのエンジン音がおかしくなったら、いきなりガタガタと振動が出るようになったら、必ずディーラーや工場に相談しにいきますよね。それと同じです。今回は、自分でできる簡単な定期点検の方法をお伝えします。
まずは、音。走っているとき、段差を降りたとき、ブレーキをかけたとき、ペダルを回したとき、いつもと違う音がしないかどうか。自転車にとって、変な音=異常です。
あとはガタですね。ブレーキをかけた状態でバイクを前後に動かし、ガタガタしないかどうかを試してみてください。ハンドル、クランク、ペダルなどのパーツにガタがあるのもダメ。確実に異常です。
音に対しても敏感になっておくといいでしょう。エンジン音の大きさや変化や聞こえてくる方向などで、クルマの場所や動きがある程度は分かりますから。
そのブレーキがちゃんとしていても、タイヤがダメなら意味がありません。タイヤの摩耗やヒビもチェックしておきましょう。
ライトや変速機がちゃんと機能しているかも確認しておく必要があります。
第5回でも書きましたが、技術や知識がない人は、異変を発見したからといって「よし、自分で直してやろう」と思わないこと。ヘタにいじってはさらに危険性が増してしまいます。異変を感じたら、技術のあるショップに行って相談すること。
クルマには車検という制度がありますが、自転車にはありません。だからユーザー一人ひとりが責任をもって整備をしなければならないのです。
自転車ライター。大学在学中にメッセンジャーになり、都内で4年間の配送生活を送る。現在は様々な媒体でニューモデルの試乗記事、自転車関連の技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆し、信頼性と独自の視点が多くの自転車ファンからの支持を集める。「今まで稼いだ原稿料の大半をロードバイクにつぎ込んできた」という自称、自転車大好き人間。
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