乗って、知って、体験して、知識と理解深めた1日に オフロードバイクディーラーサミット関西会場レポート秋には一般ユーザー向けイベントも開催
自転車協会が主催するオフロードバイクの試乗会「SBAAオフロードバイクディーラーサミット2021-22」関西会場イベントが、2022年8月3日に大阪市鶴見区のハナミズキホールで行われた。会場には自転車販売店の関係者が集い、最新のオフロードバイク試乗のほか、販売に繋がる知識が身につく講座を体験した。今後、同様の販売店向けイベントが宮城県大河原町で10月8日、栃木県宇都宮市で10月28日、静岡県沼津市で12月7日に開催されるほか、一般参加者対象の「オフロードバイクサミット」が宮城県大河原町で10月8日、栃木県宇都宮市で10月29日に初開催することが決まった。(Photo & Text by Shusaku MATSUO)

存在感を高めるe-MTBに注目
会場となったのは鶴見緑地にあるハナミズキホール。屋内の会場にはオフロード関連ブランドの出展ブースが並び、また、屋外にはパンプトラックをはじめとする試乗コースが設置。来場者はブースに用意された最新の製品について担当者から説明を受けた後、試乗コースでその性能を存分に堪能した。

試乗車はオフロードをコンセプトとしたイベントに即し、マウンテンバイクのほか、グラベルロードなど、さまざまなジャンルのバイクが見受けられた。なかでも存在感を放ったのが電動アシストユニットを搭載したe-BIKEの存在だ。特にマウンテンバイクタイプのe-MTBは未舗装路や急こう配に強く、また、性別や年齢にとらわれずにライドを楽しめることから盛り上がりをみせているカテゴリー。メーカー担当者は販売店関係者へ熱心にその魅力を伝えていた。


販売力をさらに高める知識を身につける
新しい技術やジャンルに対する知見や知識は、店頭でユーザーへの訴求力や販売力に直結するため、店舗スタッフにはアップデートが不可欠である。そこで、本イベントでも各分野の専門家を招き、座学による講習が実施された。

シマノによる「ディスクブレーキ整備技術講習」では販売店スタッフ向けにディスクブレーキのブリーディング技術が分かりやすく伝えられ、IRCの「チューブレスタイヤ講習」ではタイヤの構造の解説から簡単かつ確実な脱着方法の指南、難波賢二さんによる「流行中のいま必要な学習 日本で成功するためのe-BIKEビジネス」では販売店がe-BIKEを売るために必要な心構えと遊び方を、ホダカの今泉取締役による「オフロードバイク販売スキルとレース&イベントの活用」では、数あるオフロードバイクの車種やジャンルが解説された。なお、今回の講習は一部録画されており、編集作業が終了後、SBAAの資格取得者向けに「ブラッシュアップ講習」のeラーニング教材として配信が予定されている。




また、井手川直樹さん、小笠原崇裕さん、品川真寛さん、山田将暉さんらプロ選手たちによるマウンテンバイクのライディングスクールも実施。屋内に設けられたパイロンや障害物を用いて、体重移動や体の使い方について実演を交えての指導が行われた。

販売店関係者のみ参加が可能だったオフロードバイクディーラーサミットだが、今後のオフロードバイクの普及と認知拡大を目指し、自転車協会は一般向けのイベントにも注力する。一般ユーザーと企業が繋がる機会として、オフロードバイクの試乗や体験を提供する。販売店とユーザーそれぞれの知識と興味の向上を目指し、業界のさらなる発展を狙った施策に取り組む。
【SBAAオフロードバイクディーラーサミット2022(販売店関係者向け)】
■東北会場
日程:2022年10月8日(土)
時間:9〜15時※雨天結構
場所:宮城県大河原町MTBスパーク
■関東会場
日程:2022年10月28日(金)
時間:9〜15時※雨天結構
場所:ろまんちっく村もくもくの森MTB特設コース
■中部会場
日程:2022年12月7日(水)
時間:9〜15時※雨天結構
場所:MTBスキルパークDKFREERIDE MTB PARK
【SBAAオフロードバイクサミット2022(一般参加者向け)】
■東北会場
日程:2022年10月8日(土)
時間:9〜15時※雨天結構
場所:宮城県大河原町MTBスパーク
■関東会場
日程:2022年10月29日(土)
時間:9〜15時※雨天結構
場所:ろまんちっく村もくもくの森MTB特設コース