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横浜のトレイルでオフロードバイクの魅力を体験 「e-MTB WORLD」開催レポート

 最先端の電動アシストマウンテンバイク(e-MTB)を中心とするオフロードバイクが試乗できる、都市型オフロードイベント「e-MTB WORLD2023」が3月11・12日の2日間にわたり、「トレイルアドベンチャー・よこはま」(横浜市旭区)のMTBコースで開催された。会場にはMTBのエキスパートやロードバイク愛好者はもちろん、スポーツ用自転車の経験がない人まで幅広く集まり、初夏のような陽気のもと、メーカー各社のオフロードバイクを乗り比べたり、オフロードバイクの醍醐味が体験できるトレイルツアーなどに参加したりして楽しんでいた。(Photo & Text by Kyoko GOTO)

e-MTBツアーに参加した皆さん

実際のトレイルでe-MTBの走りを体験

 近年「e-BIKE」は自転車文化が盛んな欧州を中心にロードバイクやクロスバイク、MTBに至るまで様々なシーンに合わせたモデルが展開されており、運動が苦手な人や手軽にスポーツバイクを楽しみたいという人たちの間で人気が高まっている。そんなe-MTBの魅力を国内でも気軽に体験できる機会を作ろうと企画されたのが「e-MTB WORLD」。3回目となる今回は自転車協会の特別協賛のもと、BESVジャパン、ホダカ、メリダジャパン(ミヤタサイクル)、ヤマハ発動機の4社が出展し、最新のe-MTBを中心とするオフロードバイクの試乗車を豊富に取り揃えた。

イベント会場の様子。晴天に恵まれ、開場から終日客足が途絶えることはなかった
メリダジャパン(ミヤタサイクル)
ホダカ
ヤマハ発動機
BESVジャパン

 試乗コースとなった「トレイルアドベンチャー」のMTBコースは自然の地形を生かした作りで、MTB愛好家たちからも定評のあるコース。ここが横浜であることを忘れるような自然豊かな森の中にコーナーやコブ、上り・下りの傾斜によって難易度が異なるコースがあり、100mの初級者向けから650mの上級者向けまで幅広いレベルの人が楽しめる3タイプのトレイルが用意されている。無料で何度も試乗できるとあって、来場者は様々なモデルを乗り換えながらe-MTBならではのパワフルな走りを存分に楽しんでいた。

自分のレベルに応じて3つの試走コースを選べる
スタッフの誘導のもと、走行間隔を空けて安全にスタート
「いつもアスファルトしか走っていないのでe-MTBでトレイルを体験してみたかった」というロード愛好者も
MTB愛好者からは「年齢関係なく乗ることができ、疲労感も軽減されるのでトレイルで遊べる時間が長くなる」といった声も
木漏れ日の中を気持ちよさそうに走る参加者

キッズスクールやe-MTBツアーも開催

 会場内ではキッズ向けのMTBスクールや初心者向けの「MTB乗り方教室」、ガイドによる有料(1000円)のe-MTBツアーなどの体験イベントも開催された。キッズスクールでは、子供たちはまずインストラクターにブレーキのかけ方やニュートラルポジションなど、MTBに乗るために必要なバイクコントロールについてレッスンを受けた後、初級者向けのトレイルの実走を行った。

メーカーから試乗車を借りてMTBのキッズスクールに参加する子供たち

 最初はぎこちない動きをしていた子供たちも、レッスン終盤にはバイクコントロールをマスターし、森の中のトレイルを楽しそうに駆け巡っていた。

ニュートラルポジションの練習
初級者コースでコーナリングの練習

 e-MTBのツアーでは、事前に参加申し込みをした11人がそれぞれメーカーからサイズが合うe-MTBをレンタルし、約6kmのサイクリングに臨んだ。

ツアースタート前にガイドの説明を受ける参加者

 それほど長い距離ではないものの、コース上には急な上りはもちろん、未舗装路や根が張り出しているようなトレイルなど、e-MTBならではの性能が発揮されるポイントが至るところにあり、参加者は普段乗っている自転車とまったく異なる“異次元”の乗車体験に驚きつつ、1時間ほどのツアー楽しんでいた。

「MTBでガタボコ道を走ったり、皆でツーリングしたりするのが夢だった」という最年少参加者の晴くん(5)。アシストなしで大人よりも元気に完走