2018.4.13
名古屋市から太平洋に向け、南へ突き出すように伸びる知多半島は、愛知県内ではポピュラーなサイクリングスポットだ。高い山がなく平坦基調で初心者でも走りやすく、一方で半島の背骨部分を走ればアップダウンも取れ、プロチームがトレーニングで走るなど、競技志向のライダーにも不足はない。中部国際空港(セントレア)で大きなトライアスロン大会が開かれることもあり、トライアスリートも多く集まる地域だ。
ユーロードバイシクルは知多半島の「へそ」の位置、名鉄の知多半田駅から徒歩5分ほどの国道247号線の道路沿いにある。明るく広い店内にはロードバイクを中心にスポーツバイクが多数並び、ウェアやグッズなど品揃えも幅広い。オープンは2009年と比較的新しく、サイクルスポーツ初心者の来店割合も多めだという。店名はロードバイクの本場、ヨーロッパの道をイメージしたものだ。
店長の神野太一さんは1975年生まれ。元々はタイヤメーカーの営業職だったという。サイクルスポーツに触れたのは30歳になる頃、トライアスロンに興味を持ったのがきっかけ。大会を目指し練習で中古のマウンテンバイクで走るうちに、自転車の魅力にとりつかれてしまったという。ちょうど転職を考えていた時期に一大決心、ユーロードバイシクルの開店と共に店長を務めることになった。
今も自ら年約1台ペースで最新のロードバイクに乗り換え、お店のクラブメンバーらとライドを楽しんでいる。全くの異分野に飛び込んだことで最初は苦労したというが、自身が熱心なサイクリストであることから、日々の走りから経験をフィードバック。ライダーのストレスを少しでも減らすためのセッティングに生かしている。
近年はケーブル内蔵のバイクが増え、ケーブルへのストレスが増大するなど、ケーブルセッティングの重要性がより高くなってきているという。「シフトやブレーキのフィーリングがばっちり決まるよう常日頃考えています」と研究熱心だ。スポーツ用自転車ショップとして、総合的な技術や知識とプロ意識を持った販売者であることを示す、自転車協会の「SBAA Plus」の認定も取得している。
家族が増えた最近は長時間ライドする時間は取りにくくなったそうだが、初志(?)だったトライアスロンのデビューも目指しながら、通勤など少ない時間を生かして効率的に脚を鍛えているという。「自分の脚でこいで遠くまで走ることができるのが自転車の魅力。幸いこの地域(知多半島)は自転車が走りやすいので、自転車の楽しみを沢山の人に知ってほしいです」と真摯な口調で語ってくれた。
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