“走れる”サイクリストの定番スポットを繋ぐ　相模湖＆津久井湖周遊コース（神奈川）

　東京西部の高尾山を越え、神奈川県に差し掛かると走りやすいフィールドが広がっています。ここの周辺は都心部のサイクリストを中心に人気を博しているエリアです。今回紹介するのは、高尾山エリアに隣接する相模湖と津久井湖の湖畔沿いを繋ぐ43.9kmのコース。ややハードなコースながらも、湖畔沿いの見晴らしの良い展望台など立ち寄りスポットも多く点在。是非、挑戦してみてください。

　コースの発着地点となるのは神奈川県相模原市の相模湖駅。JR中央本線で新宿からのアクセスが良く、輪行にも最適です。構内にはコインロッカーのほか、男女別の更衣室もあります。駅構内から外に出ると広々としたスペースとサイクルラックも常設されているので、輪行袋から車体を取り出して組む作業も捗ります。

　走り始めるとすぐに国道20号線に合流。比較的交通量が多い道なので注意して進みましょう。ここでは相模湖の湖畔沿いの景色を眺めながらの走行となります。相模湖の中腹あたりにある「日連大橋」を渡ってからは、街中を外れて山間部に入っていきます。小刻みなアップダウンをこなしながら静かな林道を進みます。

　相模湖を東へ走り、国道412号線から津久井湖へ向かいます。その途中、国道413号と合流した約20km地点にぜひ立ち寄りたい「ZEBRA Coffee & Croissant」が見えてきます。ゼブラコーヒーはおしゃれな雰囲気が魅力のカフェで、店内にラックがありサイクリストでも立ち寄りやすいスポットです。人気のクロワッサンのほか、多くの種類のパンを選べ、時期によってはソフトクリームなども取り扱っています。コーヒーはフレンチプレススタイルが人気。こちらの津久井本店以外に、“尾根幹”（南多摩尾根幹線道路）や横浜のみなとみらいエリアにも店舗があり、いつもたくさんのサイクリストで賑わっています。

　カフェで小休止した後、次に津久井湖を目指します。26.5km地点には津久井湖で一番高いところに位置する、「峰の薬師入り口バス停展望台」に差し掛かります。上り切った先には津久井湖が一望できる絶景が広がり、自転車と一緒に写真を撮れる撮影スポットとしても人気です。

　下りに入ると津久井湖を横断する2本の橋が見えてきます。赤い橋が「三井大橋」で、その隣にある白い橋が「三井そよかぜ橋」です。三井そよかぜ橋は歩行者と自転車の利便性を高めるために造られた橋で、クルマ通りを気にすることなく安全に渡ることができます。ここも湖を一望できる景観スポットです。

　その後は、相模湖に向けて国道413号線と国道412号線を通り、相模湖駅に帰着です。相模湖や津久井湖の周りには本当にサイクリングに適したコースが多数点在しています。隠れたカフェから、チャレンジングなヒルクライムコースまでバリエーションもさまざま。まずは相模湖と津久井湖をライドして、土地勘を養ってから、自分好みのコースにアレンジしてみるのもおすすめです。