TOP フィールド 親子連れにも人気!初級者から楽しみながらMTB技術も磨ける「池田町アルプス広場」(長野)

Mountain Bike Field フィールド紹介

第1回 マウンテンバイクフィールド助成金制度 対象事業

親子連れにも人気!初級者から楽しみながらMTB技術も磨ける「池田町アルプス広場」(長野)

 長野県北安曇郡池田町の高瀬川沿いの河原に、マウンテンバイク(MTB)パークがある。「池田町アルプス広場(正式名称:池田町ロケットパーク)」だ。近くを渡る橋の上からも見えやすく、見つけやすい場所にあるMTBパークだ。

公園のような存在、来たらすぐ走れる魅力的な2つの施設

 このパークには大きく2つのセクションがある。凹凸が連続した「パンプトラック」と、MTBの乗車技術を磨ける「スキルパーク」である。ともに、MTBに必要な走行技術を身につけられるセクションだ。公園のような存在なので、利用は無料。受付の必要もなく、来ればすぐ走れる。天気の良い放課後ともなれば、周囲の小中高生がここでMTBに乗っている姿を見かけることができる。

広場にあるパンプトラックには、放課後にもなるとMTBに乗った中高生が集まってくる
実際のトレイルでの走りを体感できるスキルパーク、トレールで安全な技術を身につけよう
パークの中央の木彫りの看板には、ヘルメットを被り、右に回る、という基本ルールが書かれる

初級者でも走りやすい、加速とリズムの組合わせが楽しい「パンプトラック」

 それぞれのセクションの走り心地を説明しよう。まずロケットパークの主な施設である「パンプトラック」は、スタートとゴールが別の場所で、一方通行の凹凸が続くコース。丸くはつながってはいないレイアウトなので、1回ずつコースを走る。

パンプ同士は一車体分ほどの間隔で置かれる。パンピングの加速を味わいやすく学びやすい距離感だ

 コブの高さは膝ぐらいまでと高すぎず、初級者でも走りやすい。スムーズに走れば1分ほどで走り切れるぐらいだが、その間にはいくつかのバーム(傾斜のついたコーナー)があり、コーナリングの技術も磨ける。

左右のコーナーが繰り返し、走っていて飽きない作りになっている

 難しくはない作りだが、それでもコブ同士の間隔は狭く、なかなかに忙しい。重心移動で自転車を前に進めるパンピングのリズムが合えば、コーナー前にスピードが出過ぎてブレーキが必要なぐらい加速する。パンピングでの加速とリズム感が掴めれば、2つのコブを前輪を上げるロールで繋いだり、ひとつのジャンプに見立てて、手前のコブで飛んで奥のコブに着地するなどもできる。そういったパンピングのリズムで新たな走り方を見つけるのも楽しい。飽きさせないコースレイアウトだ。

ワンメークのジャンプスポットもあるので、軽く飛ぶ技術も学べる
長く走れるよう作られているコースレイアウト

体の動きを体験、実際のトレールで使える技術が身につく「スキルパーク」

 「スキルパーク」にはシーソーやラダー(木の板で作ったハシゴ状の道)、丸太やステアケース(段差上り)、ドロップオフ(段差下り)といった人工物で作ったセクションが多く並ぶ。これらで練習を積んで、実際にトレイルを走るときに存分に使える技術を学んでいくのだ。これらセクションをMTBで走るということだけでも楽しいのだが、ここで経験しておけば、実際のトレイルに丸太があっても問題なく越えていけるだろう。

走っていると体勢が変わるシーソー、落ち着いて対処する練習にもなる

 ステアケースを練習しておけば、実際に段差を上るときだけでなく、例えばとがった角に後輪が当たったとき、パンクさせないよう瞬間的に力を抜けるようになる。細い段の上を走るセクション、岩の上からラダーを降りるセクションは、実際にトレイルで遭遇する場面を簡単に想像させてくれる。そんな走り心地だ。

技術レベルに合わせていくつかの高さが並んだドロップオフ

安全に楽しむために、使える技術を再現できるパークで繰り返し練習しよう

 丸太を越えたり、段差をいなしたりするMTBならではの乗車技術は、ただ走るだけでは身につきにくい。繰り返し練習して体に染み込ませることで、実際のトレイルでとっさに使えるようになる。ただ今の時世、街中や公園でこうしたセクションを見つけて練習するのは、周囲の目もありなかなか難しい。このパークで安全に技術を再現できるセクションを走っておけば、より自信を持って走れ、実際に行える。MTBを存分に楽しむには、実力をつけ、自信を持って走ることが一番。それが安全にもつながる。

ライダーなら知っておきたいパークが作られた経緯

 池田町の里山群には、町が公認するマウンテンバイクトレイル群がある。通称「池田トレイル」。トレイルの入り口には町の観光協会による看板が設置され、観光協会ではトレイルマップも配布している。これらトレイルは、地元のマウンテンバイククラブ、「池田マウンテンバイククラブ」が中心となりメンテナンスを行っている。そして、10年ほど前からあるこの公認MTBトレイル群の存在が、時間をかけ愛好家の中で広まってきた。

 ただし、実際の山中のトレイルは、経験の少ないもの同士で走るのはあまり感心できない。いくらオープンであり、人里が近い里山にトレイルがあるとはいえ、それでもそれは山の中。自転車に乗るという特殊な状況で山の中に入るので、初心者やジュニア年齢のライダーだけでの走行は、お勧めできない。

 そこで、MTBで走ったことのない人たちにも走りやすいコースが必要になってきた。それを池田町の観光推進本部や教育委員会が中心となり、池田町の川沿いにMTBのパンプトラックを中心とするスキルパークを作った。それが「池田町ロケットパーク」である。

スキルパークの全景。高瀬川の河原、橋の上からもよく見える場所にある

 設立の名目は「子どもたちや社会人の健康推進の一助になることを目指す」というもの。また近くの中学校生徒を中心としたMTBクラブの会員が利用できるようにという目的も持ち、2017年の秋から作成、整備が始まった。

 現在、このコースを利用するのは、その多くが親子連れや、近隣の中学校にあるMTBクラブのクラブ員や高校生。そして40代以上の大人の利用が多いという。週末には親子連れが多い。MTBクラブのスキルトレーニングや、親子のふれあいの場として使われ、MTB愛好者のコミュニケーションの場となっている。

フィールド情報

所在地〒399-8601 長野県北安曇郡池田町大字池田
電話番号0261-62-9197
営業期間通年
営業時間夜明け~日没まで
利用料金無料
搬送なし
搬送料金なし
実施イベントライドイベント
管理者池田マウンテンバイククラブ

※表示価格はすべて税込です。(2019年10月3日現在)

フィールドタイプ

レベル

設備

信州安曇野の池田町にある運動公園内の自転車コースです。パンプトラックとスキルアップコース、そしてショートシングルトラックコースがあります。アルプスの眺望を見ながらどなたにも楽しめるコースです。 「池田町 アルプス広場」facebookページ

フィールドに聞きました

Q フィールドの自慢ポイントは?

どなたにも「無料」でお楽しみいただけます! 初心者から経験者まで楽しんで頂けるように造成しました。また、一本橋セクションではバランス感覚やたいかんを鍛えてスキルアップを図れます。

Q フィールドに変化は付けている?

2019年に造成したばかりの新しい施設です。状況を確認しながら細かく改良をしています。

Q その他アピールしたいこと

毎年10月に「アズミノバイシクルカーニバル」(ABC)を開催します。パイロンジムカーナとパンプトラックは2本走ってタイム差の少なさを計るマッチタイムイベントです。またパンプトラックはファーステストも表彰します。詳しくは下記のページをご覧ください。 https://ja-jp.facebook.com/ikedamtb/

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ml.cyclist-privacy@sankei.co.jp

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