ダウンヒル競技は3、4分で終わってしまうレースなので、ひとつのミスも許されません。スピードも出ますし、危険と隣り合わせの世界。コースを一本降りるたびに精神が削られていると感じるほどです。限界ギリギリで自分を追い込むためにも、集中力を極限まで高める必要があります。そのため、レース前は音楽を聴いたり景色を眺めて気持ちを落ち着かせたりします。
それから、緊張感が足りずに無気力だとレース中の素早い切り返しができず、レースに出ても良いパフォーマンスを発揮できません。怪我もしやすくなります。緊張感が低い時は、少し早いスピードで呼吸をしたりして心拍数を上げ、あえて緊張感を高めます。ただし、緊張しすぎるのもよくないです。緊張しすぎると足が重く感じることもあり、やる気も落ちてしまいます。適度な緊張がいいんですよ。レース直前は何もしない状態で心拍数が140回/分くらいまで上がりますが、高すぎる場合には呼吸法を活用して少し落としたりもします。
個人的には、年齢ごとに適度な緊張感は異なると思っていて、自分の場合は、若い頃は緊張感が高いほうが良かったんです。今は緊張感が低めのほうがいい結果につながっているように思います。
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