自転車ばかり乗ることが近道ではないので、いろいろなスポーツをしたほうがいいと思います。年齢が低いところから自転車に集中しすぎると伸びしろが少なくなり、本当に強くなるときに乗れなくなったり、モチベーションが下がったりしてしまいます。いろいろなスポーツをして基礎体力を作り、かつ自転車へのモチベーションを切らさないことが大切です。
よく週に乗る時間が自分の年齢を超えないようにしましょうと言いますね。10歳なら10時間、それもいろんな運動も含めてです。自転車は土日だけで、週の間は他のスポーツをしたほうがいいです。いろんな動きをするスポーツを中学生まではしたほうが好ましい。自転車に集中するのは高校生からでも十分トップ選手になれます。
一方で自転車の基本スキル(止まる、曲がるといった自転車を自由に操る能力)は、遊びながらでも早いうちに身に付ける方がいいでしょう。大人からでも遅くはないですが、若い年代の方が理屈ではなく身体で覚えられるので、早いうちに学んでおいた方が良いです。一度習得したスキルは自転車を乗るうえであらゆるシーンで役に立ちますのでとても重要です。
高校生になって本気でやりたくなったら、選択が大事です。良い環境、良い指導者というのはなかなかないので、良い選択が必要になります。コネクションや情報を探すというのも交渉力につながるので、そういった面も磨いていくと良いと思います。
いま若くから活躍しているレムコ・エヴェネプール選手、トーマス・ピドコック選手もトレーニングについて聞くと、年齢以上のトレーニングはしてなかったそうです。BMXやマウンテンバイクやランニングはしていましたが、自転車以外のことを一生懸命していた、勉強も含めて。そう、語学はやった方がいいですね。今なら英語。英語ができない選手はひとつ武器がない状態だと思ってください。ワールドチームでも公用語は英語になっていくので、逆に喋れないとチャンスがなくなっていきます。ゲームで遊ぶなら英語の勉強をした方がいいですね。
稲城から高尾まで 都内サイクリングの定番コース“尾根幹”と+αのルート
2018/10/30
2017/08/29
ヒルクライムで好成績を出すのに、どんなトレーニングをしたらいいですか?
2018/02/23