肌感覚ですが、確実にサイクリストは増えていると思います。最近はイベントの会場で「コロナ禍を機に始めました」という話もよく耳にします。

　変化という点では、競技というよりはファンライドを楽しむ人たちが圧倒的に増えてきた気がします。昨年、久々に番組でイベントに参加したのですが、「北アルプス山麓グランフォンド」というけっこう過酷な部類のイベントであるにも関わらず参加者が多くて、こういうチャレンジ系のライドイベントを楽しむ層の方々が増えているということを改めて実感しました。

　マウンテンバイク（MTB）レースの「SDA王滝」も全国から1000人くらいの参加者が集まっていて、ハイクラスの人がいる一方で、写真を撮りながら「完走できたらいいです！」という感じで楽しんでいる人もたくさんいました。自転車競技を楽しむのももちろん素敵なことですが、一方で自転車に乗ることそのものを楽しんでいる人が増えてきて、裾野だけでなく楽しみ方の幅も広がってきているように思います。

　最近は子供たちも増えてきて、世界選手権でも若手が活躍していたりと次世代が育ってきているようですから、僕の目が黒いうちに、ツール・ド・フランスの山岳ステージで日本人が優勝する可能性もゼロではないかもしれません。もしかしたらサッカーのW杯で日本が優勝するのとどちらが先かってことにも…。そう思うと夢がありますよねぇ。