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ヒルクライムなどで噛みしめると奥歯に悪影響があると聞きますが、本当ですか? 食べもの・フィットネス

歯科医としてお聞きします。ヒルクライムなどで噛みしめると奥歯に悪影響があると聞きますが、本当ですか?

 本当です。私も自転車に乗り始めて以来、同業者に「マウスピース作ったら良いんじゃない?」といわれます。重量挙げなどもそうですが、人は力を入れる瞬間に歯を食いしばるので、そういう意味ではヒルクライム等力を振り絞る行為は歯には絶対的に悪く、顎関節症にもなりやすくなりますし、歯ももろくなって欠けやすくなります。

 なので、ある程度本気でヒルクライムなどの競技に臨む人は、ちゃんと自分に合ったマウスピースがあった方が保護もされますし、力も出せます。プロボクサーが1つ何十万円もするマウスピースを特製で作るのは、打撃からの保護もありますが、力を出しやすくする目的もあります。でも、だからといってボクサーのようなマウスピースをしながらヒルクライムをするのは、呼吸が苦しそうですよね…(笑)。

回答者: 一青妙(ひとと・たえ)

作家・女優・歯科医。台湾人の父と、石川県・中能登町にルーツを持つ日本人の母との間に生まれ、幼少期を台湾で過ごす。サイクリング愛好家であり、自転車を通しての日台交流に力を入れている。四国一周サイクリングPR大使や茨城県サイクルロード友好交流アンバサダー、石川県中能登町観光大使、台湾・台南市親善大使を務めている。台湾一周の環島を完走。日本では、しまなみ海道、ビワイチ、富山湾岸サイクリングコース、ツール・ド・のとなどを走る。著書に、自転車での日台文化交流に着目した『環島 ぐるっと台湾一周の旅』等がある。

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