再び乗りはじめる方は、“年齢に合った乗り方”から再開することが基本です。なかでも、若い時はだいぶ乗ったもんや！と云う人は要注意です。若い時と比べ五感が低下している事を認識し、技術も錆びついていることを覚悟して走ることです。特に、下り坂では老若男女・技術の高低に関わらず同じスピードが出てしまい、危険度は技術の習熟度によって大きく異なります。視力が低下していてカーブに点在する砂を見落とし転倒することも考えられます。集団で走る場合は、前者との車間距離を充分とり、前者の急なハンドリングの変化、危険回避の急停車などがあっても充分に対応できるだけの車間距離を取っておく必要があります。速度30km以下で走る場合でも、前者との間隔を平地では5m?7m、下り坂では10m以上空けて走ります。年齢が高い方は、心肺機能の管理も必要で、心拍計などで管理します。自転車は機械を使うスポーツですから、人体への大きな負荷を掛けることが容易にでき、大きな出力を発揮することができます。脚力などの筋力はゆっくり低下しますが、心肺機能はトレーニングをしないと急激に低下します。ですから、昔取った杵柄とばかりに、むやみに競走ごとをしますと心肺機能がダメージを受けます。ゆっくりと時間を掛けサイクリングに適合する身体・感覚を作って行くことが再度サイクリング行う上で大事なことになります。