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選手生活中、最も成熟していた頃のトレーニング方法とは? レース・トレーニング

 宮澤さんが選手生活の中で最も「実力的に成長している」と感じたとき、どのようなトレーニングを積んでいましたか?また、それはトレーニング以外の要素も影響していましたか?(30代/男性)
 トレーニングの内容ではないんですよね。24時間の中でどれだけ仕事に向き合っているかということを意識していました。例えばタイ合宿を恒例にしていたのは、自転車と向き合う時間が長いからです。1日の時間は、自転車に乗るか、食べるか、マッサージを受けるかくらいしかしないんです。そういう自転車のことだけを考えるシンプルな生活をしているときが、最も成長したときでした。色々な覚悟ができます。サボろうという気持ちがない。強くなりたいのにサボるってなんだろうって思います。自転車だけの毎日が楽しいから苦しいことも受け入れられるし、なにより自分で選んでやっているから、後悔なんてどこにもないし、ものすごく楽しいですよ。
 食は日常ですが、常に自分がトレーニングしたものに対して、コレが食べたいという自分のカラダへのアプローチなんですよね。AだからBみたいな、型がないから常にベストを考えていました。食事の量や質をどう決めるのかというと、「前回こうしたらこうなったから、今回はこうしたらこうなるんだろう」と、自分のカラダの状態を常に感じ取りながら試し続けるんです。